2012/11/01
売上が十倍になった理由を考える
日々、さまざまな起業相談、経営相談をいただきますが、この一年で売り上げが十倍になった、
あるお二人の方からも相談をいただいていました。
業種も業態も売上額も土地も違いますが、
起業家としてのお二人を見てきて、
共通する成功した理由があったように思いましたので、
読者のみなさんにもお伝えしたいと思います。
お二人とも起業直後は
いかに売り上げを上げるかということが課題でした。
ネットであれ、訪問であれ、
広告宣伝が重要とがんばっておられました。
お二人ともさまざまな紆余曲折を経て来られたのですが、
ある段階に至った時にぶつかったテーマが
お金を受け取る自信があるかどうか
ということでした。
ゼロからビジネスを立ち上げた人にはわかるのではないかと思いますが、
自分が提供するサービスの対価としての代金を
自信を持って受け取れるかどうか
ここが一つの山場なんだろうと思います。
たとえばパン屋さんを始めたとしましょう。
あんパン1個300円と価格を決めますが、
自信がないと、
「300円では高かったかな?
全然売れてないから、200円に下げようかな。」
と自分で決めたはずの値決めが不安になってきます。
そんなあるときパン屋さんにおっかないお兄さんがきて、
「このパンは味からいっても100円ぐらいだろう!
100円に割り引いてくれないか?」
などと言われたりします。
そうすると、
やっぱり300円では高かったなあ、100円にしよう、と。
ここから悪循環が始まります。
日本経済のデフレスパイラルと似ていますね。
自分が提供するサービスの対価としての代金を
自信を持って受け取れるかどうか
これが大事なんだろうと私は思っています。
そして自信を持って自ら値決めした価格で仕事をするようになり、
値下げ圧力を断れるようになったとき、
売上が急上昇してくるようですね。
当たり前と言えば当たり前なのですが。
それでは、
自分が提供するサービスの対価としての代金を
自信を持って受け取れるかどうか
そのためには何をすればよいのか?
顧客の感謝の声を読み返すこと
だと思います。
パン屋さんであれば、
何月何日「あんぱんおいしかったよとちびっこにお礼を言われた」
とか、
何月何日「知り合いの人にあなたのパン屋さん、私の友達がおいしいって言っていたよ」
とか、
顧客の感謝の声をまとめておき、
不安を感じた時に読み返して元気を取り戻すことだと思います。
私のつくるパンでよろこぶ人がいる!と。
その声を大事にしていけば、
値下げ圧力に応じるべきときと応じてはいけない時が
見えてくるのではないでしょうか。
日本経済をマクロにみても同様ですね。
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