2012/10/22
30歳は若いか?
土光敏夫の私の履歴書を、このメルマガでも以前取り上げたことがありますが、
土光さんは朝早くに起きて熱心に勉強をされたそうです。
元佐賀大学学長の上原春男氏は、
経団連会長の土光敏夫に早朝一時間を使って講義をしていたことがあるそうです。
エネルギー問題の講義で、
最後の30分立て続けに厳しい質問を土光はしたそうです。
財界の大物土光に対し、
自分は田舎大学の助教授で若造の35歳。
しかし土光は上原氏を先生として扱い、
熱心に講義を聞いたそうです。
上原氏は土光と話すとき、
「私のような若い者が言うのはおこがましいのですが」
という前置きを口癖のように言っていたのだそうです。
するとあるとき、土光はこう言います。
「先生はいつも『私のような若い者が』と言われるが、先生はいくつですか」
上原氏は35歳ですと答えると、
土光は再度、
「35歳は若いのですか」
とたずねたのだそうです。
上原氏は、
「若いと思います、土光さんに比べれば…」
と答えます。
すると土光は、にわかに鋭い目をして、
「先生、それは間違っている。人間は30歳過ぎたら一人前です。
30歳過ぎて若いなんて言ったらいかん。
そう言うということは、わずかならがらでも、責任逃れをしたいという気持の表れです」
となかば怒りながら、上原ををいさめたのだそうです。
「どうせ私なんか」
「若造ではありますが」
謙遜も度を過ぎてはいけない、
卑屈になってはいけない、
堂々としつつ謙虚さを失わないことが必要とのこと。
心に刻みたいものだと思いました。
成長するものだけが生き残る [単行本]
上原 春男 (著)
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