2012/10/19
ともに楽しみ、ともに苦しむ─仁徳天皇のお話
むかしむかしの日本のお話です。仁徳天皇が、高台に登って村々を見渡したところ、
家からかまどの煙が見えませんでした。
国民は貧しい生活をしているのだと気付いた仁徳天皇は、
三年間税金を免除しました。
そのため仁徳天皇の着物やはきものは破れ、
宮殿が荒れてもそのままにしていました。
それから三年の月日がたち、
再び仁徳天皇が高台から村々を見渡したところ、
かまどから煙が立っているのがあちこちで見えたのでした。
仁徳天皇は喜び、
「自分はすでに富んだ」
と言いました。
やがて仁徳天皇に感謝した人々は、
諸国からお願いにやって来ました。
「三年も税金を免除していただいたので、宮殿が荒れ果てています。
それに比べて国民は豊かになりました。
もう税金をとりたてていただきたいのです。
宮殿も修理させてください。」
それでも仁徳天皇は我慢しそれを許さず、
三年たってようやくお許しが出たので、
国民そろって新しい宮殿づくりに励みました。
人々は命令もされないのに、
進んで働き、
新しい宮殿が出来上がったのでした。
ともに楽しみ、ともに苦しむ。
日本のリーダーはこうあるべきという姿だなと感じました。
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