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今日は昭和の日─昭和天皇はどんな人だったのか?

今日4月29日は「昭和の日」です。

私たち昭和世代の人間からすると、
天皇誕生日のイメージのある日ですが、


昭和天皇が崩御されてからは、

「みどりの日」

とされ、その後法改正の結果、
平成19年以降は、


「昭和の日」


とされました。

祝日法の趣旨によれば、

「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、
 国の将来に思いをいたす」

日とされています。



昭和天皇(しょうわてんのう、1901年4月29日 - 1989年1月7日)は、
日本の第124代天皇(在位:1926年12月25日 - 1989年1月7日)。

諱は裕仁(ひろひと)。
幼少時の称号は迪宮(みちのみや)、お印は若竹(わかたけ)。



時代を考えてみると、
昭和時代の私の履歴書に出てくる人物とほぼ同世代で、
当たり前と言えば当たり前ですが、

明治時代に生まれ、
20代で関東大震災を経験し、
40代で終戦、

そこから高度経済成長を経て、
昭和64年1月7日におかくれになるわけです。


昭和という時代を象徴する方でもあるわけで、
そのエピソードなどは枚挙にいとまがありません。


ウィキペディアなどを読むと、
そのエピソードが事実かどうかはともかくとして、

お言葉や行動に、
あらためて敬意を持つと同時に、
ときにユーモアに富んだやさしい一面も垣間見え、
おもしろいですね。


しかし、
戦後間もなくGHQが進駐し、
敗戦処理をいかにするかという段になり、

昭和天皇はGHQのマッカーサーのもとへ
行くことになります。

その時のエピソードは、
緊迫する内容です。



───────────────────────────────
【引用ここから】


実際マッカーサー自身が、のちに回顧録の中で次のように書いたのである。

「天皇の話はこうだった。

 『私は、戦争を遂行するにあたって日本国民が政治、軍事両面で行なったすべての決定と行動に対して、
  責任を負うべき唯一人の者です。
  あなたが代表する連合国の裁定に、私自身を委ねるためにここに来ました』

 ──大きな感動が私をゆさぶった。

 死をともなう責任、それも私の知る限り、明らかに天皇に帰すべきでない責任を、
 進んで引き受けようとする態度に私は激しい感動をおぼえた。

 私は、すぐ前にいる天皇が、一人の人間としても日本で最高の紳士であると思った」

 (マッカーサー回顧録一九六三年)



天皇とマッカーサーの会見は、はじめ一五分の予定だった。

しかし、マッカーサーは天皇の態度に深い感銘を受け、会見は三五分にも及んだのである。

会見がなされると、その会見の要旨は後ほど通訳の手で文書にまとめられ、侍従長に渡される習慣になっていた。

会見の翌日、藤田侍従長は、会見における天皇の発言の要旨を文書にまとめたものを、通訳から受け取った。
藤田氏は、いつものようにそれに目を通したうえで、天皇のもとに提出した。
藤田氏はこのとき、メモをとらなかった。

しかし彼はのちに、その内容について二つの点をはっきり憶えていると言って、
次のように著書の中に書いている。

「…陛下は、次の意味のことをマッカーサー元帥に伝えられている。
 『敗戦に至った戦争の、いろいろな責任が追求されているが、責任はすべて私にある。
  文武百官は、私の任命する所だから、彼らには責任がない。

  私の一身はどうなろうと構わない。私はあなたにお委せする。
  この上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いしたい』

 一身を捨てて国民に殉ずるお覚悟を披瀝になると、この天真の流露は、マッカーサー元帥を強く感動させたようだ。

 『かつて、戦い破れた国の元首で、このような言葉を述べられたことは、世界の歴史にも前例のないことと思う。
  私は陛下に感謝申したい。占領軍の進駐が事なく終わったのも、日本軍の復員が順調に進行しているのも、これすべて陛下のお力添えである。
  これからの占領政策の遂行にも、陛下のお力を乞わなければならぬことは多い。どうか、よろしくお願い致したい』」

とマッカーサーは言った(藤田尚徳『侍従長の回想』昭和三六年)。


【引用ここまで】
───────────────────────────────


確かに戦争には負けましたが、
この昭和天皇の態度こそ、日本人としてあるべき態度の象徴のように思います。

自分の身がいかになるかわからない時でも、
このような態度をとること、

自分の話ではなく、
国民全体の衣食住をまず考えること、

4月29日は、
いろいろなことを考えさせられる日です。







【参考】

「昭和の日」記念・昭和天皇の知られざる実像・マッカーサーを感動させた言葉
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