さて、今年、平成23年は私たち宮城県民にとりまして、本当に厳しい年でありました。私自身も多くの友人やお世話になったみなさんとお別れし、また小さいころから慣れ親しんだ土地も大きく変わってしまい、何ともいえない気持ちでいっぱいです。
しかし震災直後から、自衛隊のみなさん、警察のみなさん、消防のみなさん、お医者さんや先生方、そして本当に多くの方々が夜も寝ないで私たちを助けてくださいました。
私も震災後さまざまなボランティア活動をしてまいりましたが、全国各地から世界から、多くのみなさんにふるさと宮城を助けていただきました。
おかげさまで半年がたち、ようやくマイナスからゼロに近づきつつあるのではないかと感じております。
そして今度は私たちが、新しい仕事をつくる、新しい農業をつくる、新しい街をつくる、全国に誇れる、世界に誇れる新しい宮城をつくりたい。そのように思っております。
しかし、震災以後の政治はどうだったでしょうか。みなさん思い出してください。
政治家は自らの政治的パフォーマンスを優先して、現地に足を何度も運んだといいアピールをしながら、本来やるべき議会をひらかず、復興計画は大幅に遅れています。
そして国では、政府民主党も野党自民党も、いい争いをしたり、党内の権力争いに忙しく、七ヶ月たった今でも復興のための補正予算が成立しておりません。これはいったい誰のための政治なのでしょうか。
この未曾有の震災を受けて、政治家であるならば、たとえさまざまな思いはあるにせよ、党派を超えて、一致団結し、この国難に取り組むべきではないでしょうか。
そして市議であれ県議であれ、住民代表である政治家は、被災地から国に何をやっているのかと、ハッキリものを言うべきです。
さて、新聞を読みますと、今回の県議選若林選挙区は大激戦、私を含め7人の候補者が立候補を予定しているといわれています。
先日ある方から、「6人も敵がいて渡辺くん大変だね」といわれました。しかし私は他の候補の皆さん、6人の方々は敵ではないと思っています。
現職の方々も含め、主義主張はちがうかもしれませんが、この困難な宮城県政を何とかしたいという思いはきっと共通のものがあるんだろうと固く信じております。
むしろ、今回の戦い、私は「6人ではなく6万人のみなさんに目を向け、強く呼びかけたい」と思っています。
現在、若林区の有権者は10万人です。先の市議選の投票率はなんと40%でした。つまり、6万人のみなさんが投票をしていないのです。
もちろんこんな政治状況ですから、投票する気になれないという方もいるでしょう。
しかし、今このときにこそ若林区の私たちが投票所に足を運び、白票でもいいでしょう、大きな声をあげなければ、多くの政治家は、国は、復興計画をさらに後回しにしてしまうのではないか、そう私は危惧しております。
私一人の力は小さなものです。見てのとおり体も大きくありません。しかし、6万人のみなさんに投票を呼びかけ、復興の足かせとなっているような政治をやめさせたい、そして新しい仕事をつくる、農業をつくる、街をつくる、全国に誇れる、世界に誇れる宮城をつくりたいという強い気持ちで、政治活動をはじめる決意をいたしました。
これから約一ヶ月間、多くの皆様のお話をうかがいながら、全力で戦ってまいりたいと思います。
しかし、今の時点では現職の先生方まであと一歩というところです。多くのみなさんのご協力を何とかいただき、11月13日にはよい結果を出せますようがんばります。
どうぞよろしくお願い致します。
渡辺勝幸氏による後援会事務所開きでの挨拶(2011/10/8)
http://www.youtube.com/watch?v=lYEw9dWlNjw&feature=share
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