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第371回宮城県議会(令和2年2月定例会)が閉会となりましたー「野党四会派による住民投票条例案の提案」について

2020年03月18日 23:59

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3月17日、
第371回宮城県議会(令和2年2月定例会)が閉会となりました

2月議会は新年度からの予算の審議ということで、
予算議会ともいわれ、重要な議会でもあります。

さらにこの議会では、宿泊税の導入議案が提案され、
議論の末、減免条例の提案、そして新型コロナウイルス対策もあり
結果として宿泊税条例を村井知事が撤回するという異例の事態になりましたし、

またこの新型コロナウイルス対策の補正予算が異例の日程で、
追加議案として提出されるなど、大変あわただしく厳しい議会でもありました。

さらには、県美術館の移転集約問題や、
臨時職員の報道(誤報)、
改正健康増進法施行を前に喫煙室の廃止問題など、
次から次へと課題が出てきたこともあり、

会派の事務局長としてこの議会は裏方での活動が多く、
早朝から晩まであわただしい一か月でした。

この議会では質問に立つこともありませんでしたし、
委員長として委員会運営をしていましたので、
表立って議会活動をすることができなかったのが残念でしたが、
引き続き今後も与えられた役割を確実に果たしていきたいと思います。



様々な議論のテーマがあった県議会でしたので、
新聞やテレビで取り上げられることが多かったのですが、
私がこの県議会2月定例会で最も大きな出来事であると感じているのが、


「野党四会派による住民投票条例案の提案」


でした。

女川原発の再稼働の是非をめぐり、
みやぎ県民の声(民主系会派)、共産党県議団、
社民党県議団、無所属の会の四会派が、

「議員提案条例」としてこの議会に提出したものです。


なぜ私がこの議会の最も大きな出来事であると感じているのかというと、
宮城県議会の議会審議のあり方を
根底から変えるきっかけになると考えられるからです。


いままで、
県執行部ではなく議員が提案する条例は、

宮城県議会の慣例として「全会一致」、
つまり全会派が納得する形で議案を提出していました。


しかし今回、野党四会派は史上初めて、
四会派のみで議案を提出しました。

例えば、最近私が関わった「宮城県いじめ防止対策推進条例」(平成30年制定)は、
議員提案条例で議会に提出するまで、
特別委員会を設置しテーマについては2年かけて議論、
条例をつくるという議論は1年間、
全会派からなる委員会で進めました。

その際は参考人の意見を聞いたり、
執行部側の意見を聞いたりしながら、
条例の案文の字句修正も含め、
全会派の意見をできるだけ取り入れるという形で進めてきたところです。

条例の中には制定まで時間をかけないものもあり、
数か月で出来上がった条例もありましたが、
それでも全会派の意見を集約し調整してつくりあげてきたものでした。



今回、野党四会派の「住民投票条例」は、
2月13日に条例案の案文が自民党会派に文書として提出され、
翌日14日に議会に提出したいとの意向が示されたため、
わずか1日で!と驚きました。

自民党会派では様々な議論がありましたが、
条例の内容はともかくとして、

いままでできるだけ少数意見も取り入れる努力をして
一つの方向性をつくってきたのに、
なぜ他会派の議員の意見も聞かずに
議員提案条例を出すのか、という意見が多くありました。

私は14日にこの旨を会派として、
野党会派の代表の方にお伝えし、

「少数意見も含め」全会派の意見を集約してから提出するべきであり、
今までの条例制定の経過を考えると、

「一日で提出するというのはあまりにも拙速だ」

と厳しくお伝えしたところです。

結局14日の提出は見送られましたが、
翌週21日にあらためて自民党の会派としての意見を集約し、
野党四会派の会派代表に、

「全会派で議論をせずにすぐに議案を提出するというのは拙速すぎる。
 それぞれの会派の意見を聞いたうえで、結論を出すべきだ」

ということを自民会派政調副会長の横山議員とともに、
お伝えしたところです。


結局、こちら側の条例案についての意見交換をする場もなく、
自民会派の意向を無視する形で、
野党四会派で議員提案条例案の議案提出がなされてしまいました。


個人的な私の思いでいえば、
自民党を無視する形で議員提案条例案を提出したことはともかく、

公明党、21世紀クラブという少数会派に対しては説明すらなく、
もちろん意見交換をすることもなかったことについて納得がいきませんでした。

ふだんは少数意見を尊重しろと言う議員が多い会派の方が、
自分たちが議案を出すときには少数会派を無視するというやり方には、
納得がいきませんでした。

もちろんこのことも野党四会派の代表の方々にはお伝えしたところです。


結果としては、
議員提案条例は提出されたものの、
3月2日の議会運営委員会で、
3日開催の本会議での提案理由説明を省略し、
採決をするということを多数決で決め、
3日本会議でこの議員提案条例は賛成少数で否決されました。


3月3日の『河北新報』朝刊では、

「野党議員21人でつくる『脱原発をめざす県議の会』の佐々木功悦会長は取材に
『提案理由の説明さえできないのは数の暴力でしかない。断じて許されない』と非難した。」

と書かれました。

多数決の決定を「数の暴力」という表現をされていましたが、
自民会派の意見を集約し、
説明するということを何度もしたにもかかわらず、
一方的に議案を提出されたということは新聞の記述からは見えません。

私はことの経過をすべて新聞記者の方には
お伝えしているのですが、これも残念です。



ということで、今回私がこの件で思ったことをまとめてみますと、
以下の通りです。


●今まで条例をつくるときはすべての会派の意見をできるだけ取り入れ、
意見が衝突したときは取り入れられないことがあったとしても、
議論をする場は必ず設けてきた。
この慣例を否定したということに納得いかなかった。

●議員提案条例を原案を出して内容の議論もせず
わずか2週間で議会に提出するという「拙速さ」。

●自民会派と調整しなかったことはともかく、
会派の議員が五人未満の少数会派に今回は説明すらせず
条例案を出したという「少数意見の軽視」。


結果として、この過程は、
地方議会の動きとして重要であるにもかかわらず、
報道の内容は過程が表現されることなく
「数の暴力」という表現で終わってしまっていること。

このことに残念な思いでいながらも、
一方で議会を終えて冷静に考えてみると、


「これも一つの宮城県政の転換点であるともいえるのではないか」


と感じる次第です。


国政においては小選挙区制度が導入されて以来、
党派性が非常に強くなってきており、
同時に国民の意見も時代を経て多様性が強くなってきています。

すべての意見を集約するということは難しいことですし、
「話し合い」は、ある意味では、
旧時代の政治の象徴でもある「談合」と対比されることもあります

「話し合い」ですべての意見を集約するという時代から、
即時性、スピード、決断力が政治にも求められる時代になっている

そう考えると、今までの慣例にとらわれて、
全会一致の努力をするよりは、
ある程度の意見集約をしたのちに、
スピード感をもって多数決で決めていく。

新型コロナ対策のように決断力が求められる事態になると、
とりわけそのことを感じます。

こうしたことがいまこのとき、
地方議会にも必要になっている時代なのかもしれないと考えたところです。



いずれにしても、この
「議員提案条例をめぐる宮城県議会2月定例会」は、
宮城県政の大きな転換点になる可能性もありますし、

地方議会の在り方を考えさせられる大きなテーマであったなあ
と振り返って感じるところです。



ということで、2月議会は閉会しましたが、
新型コロナ対策で臨時議会が開かれる可能性は大きく、
臨戦態勢で県政の課題について引き続き取り組んでまいる所存です


地元若林区の課題解決に尽力しながら、
宮城県全体、日本全体の課題を踏まえ、
引き続き全力でぶつかっていきたいと思います。



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