2020/01/19
山口県萩市の明倫学舎、萩市立明倫小学校の教育行政調査をしました

1月16日と17日、山口県萩市にうかがい、
教育に関する行政調査ということで、
山口県萩市・明倫学舎。旧明倫小学校跡地利活用事業について。
山口県萩市立明倫小学校。吉田松陰先生のことばの朗唱など郷土の歴史を活かした教育について。
視察をさせていただきました。
萩市議会事務局、
萩市観光政策部萩・明倫学舎推進課、
萩市立明倫小学校の皆様にはお忙しいところご対応をいただき、
誠にありがとうございました。
かねてより、明倫学舎の取組、明倫小学校の朗唱教育について、
現地を訪れ、実際の現場を見て
政策形成の参考にしたいと思っていたのですが、
今回、林塾の同志でもある、
岐阜県各務原市の水野岳男市議会議員をはじめ、
大阪府茨木市、神奈川県鎌倉市、大和市、千葉県我孫子市、
熊本県宇土市、上天草市、大分県日田市などの市議会議員を中心に11名のメンバーが、
現地を視察するということで私も参加をする機会をいただきました。
萩市は仙台から遠く、なかなか交通も不便でしたが、
現地の取組を実際に伺うことができ、
また市役所の方から、「全国藩校サミット」が昨年萩で行われ、
その実情などもうかがい新たな関心事が増えたところでもあります。
萩藩校であった明倫館は、
享保4年(1719)に5代藩主毛利吉元が創設した藩校でした。
明治8年(1885)、
萩三角州内の小学校10校を合併して明倫小学校が開校され、
昭和10年に改築された木造2階建ての4校舎は
平成26年まで使用されたのだそうです。
この日本最大級の木造校舎を保存改修、
現在は4棟のうち2棟を中心として、
史跡エリアの利活用を実施しています。
この事業は、
国土交通省の街なみ環境整備事業、集約促進景観・歴史的風致形成推進事業、
総務省の地方創生加速化交付金、
地方債(合併特例債)、基金繰入金、一般財源の合わせて、
約14億1000万円の事業とのことで、
施設管理の体制はNPO萩明倫学舎との共同による管理体制をとっているとのことです。

また、萩市立明倫小学校では、
「吉田松陰先生のことばの朗唱など郷土の歴史を活かした教育について」
ということで、校長先生、市教委の方からご説明頂き、
2年生の朗唱も見学させていただきました。
1学期ごとに言葉が変わり、
6年間で合わせて18種類の言葉を朗唱するとのことです。
この朗唱は昭和56年度から始まったとのことで、
私と同世代の方が親子二世代にわたって学んでいることになります。
たとえば小学一年生の1学期は、
「今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし」
(今までは、親にすがり甘えていたが、小学生となった今日からは、自分のことは自分でし、友達と仲よくしよう)
を毎朝朗唱します。
子供たちは元気に大きな声で朗唱していました。
18種の文の内容については、
●人の本性の善なること、信念をもって正しく生きることに関するもの(六文)
●人としての生き方に関するもの(二文)
●親を敬う心に関するもの(一文)
●読書に関するもの(五文)
●立志に関するもの(二文)
●友情に関するもの(一文)
●勤労に関するもの(一文)
とのことで、どれも大事な文章であると感じたところです。
もちろん小学生に、吉田松陰の言葉の意味が
すべて体得できるとは思えませんが、
中身はわからなくともこの言葉を体得していくことで、
将来の人生において、教えや生き方を、
自分の行動の判断基準の一つとして、
よりよく生きようとするきっかけになるのではないかと思います。
宮城県においても「志教育」が実施されていますが、
まだまだその端緒は開かれたばかりであり、
約40年実施されているこの朗唱はじめ、
明倫小学校から学ぶことは多いように感じました。
また明倫小学校では、
チャレンジ、ビューティフル、あいさつを重視しており、
●目標や志をもち、達成に向けて進んで取り組む子どもの育成
●友達を思いやる美しい心と校舎内外の美しい環境づくり
●気持ちのよいあいさつと返事(7mあいさつの推進)
に取り組んでいるとのことです。
実際に、朝、会う子供会う子供が、
大人より先にあいさつをしてくれました。
ふだんからしっかりと取り組んでいる証左ですね。
その他、萩市には小中一貫教育校が多いなど、
いろいろな取組があり、
参考になることも多くありました。
今回教えていただいた先進的な取組を、
宮城県内の教育行政に生かしていきたいと考えています。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
教育に関する行政調査ということで、
山口県萩市・明倫学舎。旧明倫小学校跡地利活用事業について。
山口県萩市立明倫小学校。吉田松陰先生のことばの朗唱など郷土の
視察をさせていただきました。
萩市議会事務局、
萩市観光政策部萩・明倫学舎推進課、
萩市立明倫小学校の皆様にはお忙しいところご対応をいただき、
誠にありがとうございました。
かねてより、明倫学舎の取組、明倫小学校の朗唱教育について、
現地を訪れ、実際の現場を見て
政策形成の参考にしたいと思っていたのですが、
今回、林塾の同志でもある、
岐阜県各務原市の水野岳男市議会議員をはじめ、
大阪府茨木市、神奈川県鎌倉市、大和市、千葉県我孫子市、
熊本県宇土市、上天草市、大分県日田市などの市議会議員を中心に
現地を視察するということで私も参加をする機会をいただきました
萩市は仙台から遠く、なかなか交通も不便でしたが、
現地の取組を実際に伺うことができ、
また市役所の方から、「全国藩校サミット」が昨年萩で行われ、
その実情などもうかがい新たな関心事が増えたところでもあります
萩藩校であった明倫館は、
享保4年(1719)に5代藩主毛利吉元が創設した藩校でした。
明治8年(1885)、
萩三角州内の小学校10校を合併して明倫小学校が開校され、
昭和10年に改築された木造2階建ての4校舎は
平成26年まで使用されたのだそうです。
この日本最大級の木造校舎を保存改修、
現在は4棟のうち2棟を中心として、
史跡エリアの利活用を実施しています。
この事業は、
国土交通省の街なみ環境整備事業、集約促進景観・歴史的風致形成
総務省の地方創生加速化交付金、
地方債(合併特例債)、基金繰入金、一般財源の合わせて、
約14億1000万円の事業とのことで、
施設管理の体制はNPO萩明倫学舎との共同による管理体制をとっ

また、萩市立明倫小学校では、
「吉田松陰先生のことばの朗唱など郷土の歴史を活かした教育につ
ということで、校長先生、市教委の方からご説明頂き、
2年生の朗唱も見学させていただきました。
1学期ごとに言葉が変わり、
6年間で合わせて18種類の言葉を朗唱するとのことです。
この朗唱は昭和56年度から始まったとのことで、
私と同世代の方が親子二世代にわたって学んでいることになります
たとえば小学一年生の1学期は、
「今日よりぞ 幼心を打ち捨てて 人と成りにし 道を踏めかし」
(今までは、親にすがり甘えていたが、小学生となった今日からは
を毎朝朗唱します。
子供たちは元気に大きな声で朗唱していました。
18種の文の内容については、
●人の本性の善なること、信念をもって正しく生きることに関する
●人としての生き方に関するもの(二文)
●親を敬う心に関するもの(一文)
●読書に関するもの(五文)
●立志に関するもの(二文)
●友情に関するもの(一文)
●勤労に関するもの(一文)
とのことで、どれも大事な文章であると感じたところです。
もちろん小学生に、吉田松陰の言葉の意味が
すべて体得できるとは思えませんが、
中身はわからなくともこの言葉を体得していくことで、
将来の人生において、教えや生き方を、
自分の行動の判断基準の一つとして、
よりよく生きようとするきっかけになるのではないかと思います。
宮城県においても「志教育」が実施されていますが、
まだまだその端緒は開かれたばかりであり、
約40年実施されているこの朗唱はじめ、
明倫小学校から学ぶことは多いように感じました。
また明倫小学校では、
チャレンジ、ビューティフル、あいさつを重視しており、
●目標や志をもち、達成に向けて進んで取り組む子どもの育成
●友達を思いやる美しい心と校舎内外の美しい環境づくり
●気持ちのよいあいさつと返事(7mあいさつの推進)
に取り組んでいるとのことです。
実際に、朝、会う子供会う子供が、
大人より先にあいさつをしてくれました。
ふだんからしっかりと取り組んでいる証左ですね。
その他、萩市には小中一貫教育校が多いなど、
いろいろな取組があり、
参考になることも多くありました。
今回教えていただいた先進的な取組を、
宮城県内の教育行政に生かしていきたいと考えています。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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2020/01/19 22:26 by 藤本稔和 URL 編集