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宮城県議会総務企画委員会の県外調査へ行ってまいりました(香川県、徳島県)

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平成30年7月31日から本日8月2日までの3日間、
宮城県議会の総務企画委員会の県外調査ということで、
超党派の県議で香川県、徳島県の先進的取り組みについて調査に行ってまいりました。

四国は暑かったですが、
私たちが仙台を離れている間に、
仙台市観測史上最高気温の37度3分を記録したとのことで、
びっくり、驚きました。



今後のまちづくり、アート、移住定住をはじめとした
地方創生戦略について、
様々な課題についての先行事例について勉強することができました


視察受け入れにご協力いただいた機関の皆様に感謝申し上げ、
宮城県の政策に反映させていきたいと思います。




総務企画委員会で取り組む政策分野は幅広いわけですが、
地方創生戦略がその基礎にあります。

少子高齢化、人口減少社会のなかで、

地方で取り組むべき政策は、
自治体の取り組み方によってそのまちの活性化の度合いは
大きく変化するように感じますし、手法は無限大にあると感じています。


東京とはちがう地方のよさをどう引き出していくか、
宮城県に取り入れられる先進事例を今回多く見ることができました







ーーーーーーーーーーーーーーーーー

●香川県
「アートを活用した地域づくりについて」

●香川県高松市
「まちづくり会社による統一的なコンセプトに基づく丸亀商店街のテナントミックスについて」

●高松市丸亀町商店街 現地調査

●徳島県神山町 NPO法人グリーンバレー
「神山のまちづくりや創造的過疎について」

●徳島県神山町 えんがわオフィス
●徳島県神山町 神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス

●徳島県
「VS東京『とくしま回帰』総合戦略について」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


まずは香川県の「瀬戸内国際芸術祭」を基礎とした、
まちづくり、インバウンドから離島振興政策などをうかがいました


●香川県
「アートを活用した地域づくりについて」


瀬戸内国際芸術祭
⇒ http://setouchi-artfest.jp/


この瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内の島々を舞台に、
3年に1度開催される現代アートの祭典です。

春・夏・秋の3会期に分けて開催し、
季節ごとに瀬戸内の魅力を体感できます。

2010年開催の第1回から掲げてきたコンセプトは「海の復権」

世界トップレベルのアーティストによる現代アートが媒介となり、
世界中から集まる来場者とそこに暮らす人々との出会いによる新たな変化を
地域再生につなげるプロジェクトとなっています。

スタートは1992年、直島における福武書店のアート展開だそうです。
そこからエリアを拡大し、行政と民間の協働による芸術祭が生まれました。

瀬戸内国際芸術祭2016では、
作品数206、総来場者数104万人、
ボランティアは延べ約7千人とのことで、

その経済波及効果は139億円とのことです。

観光庁発表の外国人宿泊者数(2016年10月調査)が、
前年比2.3倍で、ダントツの全国1位。

楽天トラベルの国内旅行先人気ランキングで
夏期全国2位、秋期全国1位、
インバウンド人気上昇ランキングで年間全国1位の3.4倍。

すごいですね。



私の大学の後輩である大西君が高松に住んでますので、
いろいろ聞いたところ、
芸術祭のときは台湾、中国、韓国からのインバウンドがすごかったとのことでした。


この芸術祭は地域の活性化も促しており、
芸術祭に作家や来場者と関わったりすることで
島民主導の活性化があったとのことです。

そして過疎の島への移住が増加しており、
男木島では、14年ぶりに保育所が再開、14年ぶりに赤ちゃんが誕生、
6年ぶりに小学校が再開、3年ぶりに中学校が再開するなど、

また雇用の場が創出され、
公共投資の増加、民間投資の増加も促進されているそうです。


インバウンド効果もあるのでしょうが、
この2,3年でホテルが少なかった香川に5つのホテルが誕生したとのことでした。

一次的なインバウンドの増加ではなく、
トリエンナーレ、3年に一回は必ず芸術祭があるとなれば、

ホテル側としても経営が成り立つと読めるわけで、
インバウンドにはこうした大きなイベントは好循環となるのだと感じました。


香川県庁には文化芸術局があるとのことで2課体制なのだそうです
県費も4億×3年かかっているとのことですが、
大きな効果がある政策と感じました。


ちいさい東京をつくるのではなく、
島の特徴を活かしたそれぞれ独特の文化を残し、

来場者や作者が島民と触れ合いながら、
すべてを便利にしないようにしている、

非常に興味深い「アートのまちづくり」でした。


仙台の中心部などでアートによるまちづくりをやることとはまた異なる、
瀬戸内の島々らしい政策と感じました。

最初の仕掛けはむずかしいものですが、
人が集まることによって地方の様々な課題は意外と容易に解決する

そして、その仕掛け方は、時間はかかりますが、
柔軟な発想で進めたほうがよいなと感じます。






●香川県高松市
「まちづくり会社による統一的なコンセプトに基づく丸亀商店街のテナントミックスについて」



高松市の中心部にある、丸亀町商店街は、
全国各地の商店街と同様にバブル期以降、
通行量が減少し、空き店舗が目立つようになっていました。

昭和63年の高松城築城400年に合わせて「開町400年祭」を開催、
「次の500年祭を迎えられる商店街づくり、100年先を見据えたまちづくりへ」
との理事長の発声により、
青年会を中心に将来の商店街づくりに向けた調査・研究が進められたのだそうです。

興味深いのは、このとき、
再開発の失敗事例を中心に勉強したのだそうです。

この発想は何事にも生かせるかなと思いました。


商店街再開発では、
業種の偏りを是正することも重要ですが、
減少してしまった住民を取り戻すということを目的に、

商店街の上部にはマンション、医療モールも設けるなどしたテナントミックス。
400メートル以上ある商店街を一つのショッピングモールとしてみなしているわけです。


そしてさらに興味深いのは、
この再開発の肝である、土地の使用権と所有権の分離。
定期借地権を使った再開発であったようです。

また、この商店街では駐車場を経営しており、
車の来客も図っており、
この収益を商店街の勉強会などの運営費用に充てているそうです。

勉強を熱心にするだけではなく、
わざわざ東京に行って建築、税制、法律の専門家の話を聞いて、
再開発の制度について研究されたとのこと。

その結果として、
国土交通省の市街地再開発事業や都市開発資金で国と県と市の補助金を獲得し、

また同時に経済産業省の戦略補助金、高度化資金なども獲得、
市中銀行からの借り入れや保留床処分など、

練りに練られたスキームができあがったのでした。


商店街の再開発と一言で言っても、
研究の成果と国などの制度を熟知し、
かなり戦略的に動かれたようですし、

お話をうかがうと、
行政というよりは振興組合からの提案でこの再開発は動いているようで、
やはり国のトップを走る商店街というのは
そういうものかと感じました。

負けていられませんね。



●高松市丸亀町商店街 現地調査

実際に現地を歩くと、
休憩できるベンチをつくるためにわざわざセットバックし、
民地を一部提供し固定資産税をはらっているのだそうです。

中心部のドームには、
ルイヴィトンやコーチ、ティファニーなどのお店が位置し、
大変美しい商店街の中心地といった感じでした。





●徳島県神山町 NPO法人グリーンバレー
「神山のまちづくりや創造的過疎について」
●徳島県神山町 えんがわオフィス
●徳島県神山町 神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス



神山町は徳島県の山奥にあり、
夏の田舎の風景という感じで自然あふれる環境でした。

暑かったです!


しかし内容は非常に先進的で、
NPO法人グリーンバレー理事(前理事長)の大南信也さんから、
神山にいまたくさんの人が集まっている理由と経緯について、
熱くお話をうかがうことができました。

大南さんの主張される「創造的過疎」とは、

「過疎化の現状を受け入れ、過疎の中身を改善する」

のだと。

若者や創造的な人材の誘致によって、
人口構成の健全化を図るとともに、
多様な働き方が可能なビジネスの場としての価値を高めることによって、
農林業だけに頼らない、均衡の取れた、持続可能な地域をめざす、

という内容でした。


徳島県神山町は、徳島市から車で60分という位置にあるにもかかわらず、
現在、IT・デザイン・映像関連企業など、
なんと16社がオフィスを設置し、
徳島県庁・徳島大学・阿波銀行が拠点を設置しています。

2年前には、消費者庁が徳島移転の実証実験を開始するなどし、
ワシントンポストが「日本のポートランド」と紹介したり、
Forbesが「日本のイノベーティブシティBEST10」と紹介しています。



しかしこの神山もまたここまでに長い歴史があり、
青い目の人形の米国への里帰り事業、
神山町国際交流協会、国際文化村委員会など、
挑戦的な取り組みをたくさんしながら、
そして紆余曲折しながら今があるようです。

大南さんがおっしゃっていた「アイデアキラーの出現」というお話は、
私も起業支援の場面で、
様々目にし耳にしてきたので、
ほんとうにそうだなと感じました。

「過去の失敗などを例に挙げながらアイデアを破壊する人」

難しい!無理だ!できない!
俺は聞いてない!誰が責任をとる!
前例がない!

まあしかし、このアイデアキラーを乗り越えた先に、
おもしろい世界が待っているんですけどね。


アートのまちづくりを神山町もやっているようですが、
招へいしたアーティストに対する支援サービスを
ビジネスとして有償提供するところから、
変化があったようです。

またこれはテナントミックスの手法とも
関連すると思いますが、

「仕事を持った人、創り出してくれる人」を誘致し、
町の将来に必要と考えられる「働き手」「起業家」を逆指名するというのは、
なるほどなと感じました。

クリエイターがお試し滞在できるオフィス兼住居、
アーティストインレジデンス、
そして張りめぐらされた光ファイバーによりネット完備。

サテライトオフィスが増加し、
人が集まれば、必然的に様々な業種のお店も生まれるわけで、

パンをつくる人やビールをつくる人があらわれ、
活性化していくんですね。

国際交流やアートのまちづくりという源流が
この神山にはあり、

何十年という年月を経て、
いま日本でも有数のクリエイティブかつ
国際的なまちづくりをしているまちになったのだと感じました。



古民家を再開発したえんがわオフィスや、
コワーキングスペースである神山バレーコンプレックスなど、

実際に宮城県内で取り組んでみたい事業がたくさんこのまちにはありました。


長い活動の蓄積と、
国籍を問わずクリエイティブな人がたくさん集まることによって、
ビジネスが生まれ、地域内経済が循環し始めている、
お金が回っているということが、

自然しかない山と川の美しい町でちょっと見た感じではわからないのですが、
新しいまちづくりだなと感じたところです。


つくる仙台でも取り組めそうなヒントをたくさんいただきましたね





●徳島県
「VS東京『とくしま回帰』総合戦略について」


「徳島は宣言する VS東京」
⇒ http://www.vs-tokyo.jp/

徳島県では、他県と同様に、
少子高齢化、人口減少のなかで、
東京に取って替わる新しい価値観を徳島が発信します、

ということで、

徳島県共通コンセプト 「vs東京」
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=JN-bmtN9OjA

というスローガンのもと、
徳島県としての地方創生戦略をつくっています。

神山町の取り組みもこのひとつであり、
移住交流の促進から、サテライトオフィスをさらに展開させる、

そして二地域居住を加速するため、
都市部の小学校と徳島の小学校を行き来可能にするという
「デュアルスクール」も進めています。

若者をターゲットとしたさまざまな移住交流推進政策や、
地方創生連携協定などにも積極的に取り組んでいるようです。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回も密度の濃い視察調査でした。

サテライトオフィスやアートのまちづくりもそうですが、
一見とてもまねのできないような先進的な取り組みばかりでしたが

実は、お金が回るビジネスを生み出すという前提のまちづくりであったり、

東日本大震災以降、企業の意識が非常に高くなっている「BCP(事業継続計画)」を踏まえると
「東京だけにオフィスを置くことはリスクである」
ということを理解した先進的な企業が進出してきているなど、


「地に足の着いた地方創生」
「種々の長い間の積み重ねがあった上で花開いた地方創生」



であるように思いました。


よく考えてみると、宮城県の「富県みやぎ」、
セントラル自動車の本県進出もそうであるといえないこともないですね。


こうした地方創生の基礎を積み重ねていくためには、
それぞれの地方において、
アイデアキラーに負けずに様々な活動をするクリエイティブな若者
育てていくということが種をまくことなのかなと感じた次第です。


いずれにしても、
三日間密度の濃い活動でしたが、

宮城県に持ち帰り、
宮城県なりの政策提案をすることが私の仕事でもありますので、

今後の政治活動の糧としていきたいと思います。


お忙しいところ、また暑いところ、
お時間をいただき視察を受け入れていただいた皆様に
あらためて感謝申し上げます。

ありがとうございました。



仙台に帰ってきて疲労感満載でありますが、
やはり若林区、六郷村、沖野村、
なんといっても地元が一番ですね。

いろいろまた、
企んでいきたいと思います!

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