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宮城県議会保健福祉委員会の県外調査へ行ってまいりました(鹿児島県、大阪府、京都府)その1

この三日間、
宮城県議会の保健福祉委員会の県外調査ということで、
鹿児島、大阪、京都の先進的取り組みについて調査に行ってまいりました。

暑かったですね!


今後の地域医療、障害福祉、介護のあり方について、
様々な課題についての先行事例について勉強することができました

視察受け入れにご協力いただいた機関の皆様に感謝申し上げ、
宮城県の政策に反映させていきたいと思います。


保健福祉と言っても多岐にわたる分野ですが、
それぞれのテーマで共通するのは、

「財政も含めた急速に進展する
 高齢化社会への政策的対応が急務である」

ということをあらためて感じたところです。





ーーーーーーーーーーーーーーーーー

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター
「へき地医療の現状と医療人の育成について」

●大阪大学大学院連合小児発達学研究科
「我が国における発達障害(神経発達症)の現状と課題(支援体制の在り方等)について」

●特別養護老人ホーム健光園あらしやま
「特別養護老人ホームの運営と利用者・職員の満足度について」

●京都府
「京都式地域包括ケアシステムについて」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





鹿児島大学大学院医歯学総合研究科離島へき地医療人育成センター
「へき地医療の現状と医療人の育成について」



鹿児島県は人口162万人でありますが、
そのうち離島に住んでいる方の数は17万人にもなり、
県人口の11%を占めるとのことで、

地域医療、とりわけ離島医療が大きな課題、
鹿児島大学ではへき地医療人育成センターが設置されています。


自治体病院も含め、
病院の経営はリーマンショック以後厳しくなっており、

また平成16年の新臨床研修医制度の導入以来医療環境が変化、
若い研修医の都会志向が助長され、
研修医数の地域における減少がみられています。

また財政難のなか、
医療費の抑制をはかるために、
地域のかかりつけ医、予防医療、病院の機能分化などが必要とされていますが、

高齢者の一人当たりの受診診療科数が増加していたり、
病気の数だけ医師が必要となると大変なことになるわけです。

鹿児島県では地域医療データベース「せごどん」をつくっており、
大いに活用されているようです。

ーーーーーーーーーーーーーーー
【せごどんについて】

現場で働く医師にとって、
医師個人の繋がり等を利用した
退院予定患者の受入先病院の確保等は難しくなっており、
この様な診療以外の業務が大きな負担となっていると言われています。

よって、診療以外の業務を
医療ソーシャルワーカー(MSW)等によって
適切に支援出来るようなネットワークを整備することにより、
医師の負担軽減を図り、
勤務医師の疲弊を防止することを目的とします。

【せごどん引用ここまで】
ーーーーーーーーーーーーーーー


鹿児島県地域医療・福祉情報サイト「せごどん」
⇒ http://renkei.kufm.kagoshima-u.ac.jp/segodon/




●大阪大学大学院連合小児発達学研究科
「我が国における発達障害(神経発達症)の現状と課題(支援体制の在り方等)について」



発達障害とは何か、
ということについて、
知っている人は知っていますが、
まだ多くの人が知っているとまでは言えないかもしれません。

私たちが普段「当たり前」と思っていることは、
実は自分の認識・感覚の問題であって、
他人が同じように思っているか、
感じているかはわからない、

そんなお話をいただき、なるほどなあと感じました。


私たちがふだん目で見ているものは、
自分自身の脳が判断しているのであって、

他人の脳がどう感じるかはまた別ということも当たり前のことですが、
認識することが大事です。

ちがいを認める、ということですね。


いま、特別な教育的配慮が必要な子供たちは、
通常学級に在籍する児童・生徒のうち、

「6.5%」

だとされています。


これは2012年の文部科学省調査ですが、
これにいま急増している支援学校等の増加も加味すると、
プラス約2%なのだそうです。


ASD(自閉スペクトラム症、広汎性発達障害)
ADHD(注意欠如多動症、注意欠陥多動性障害)
LD(限局性学習症、学習障害)
IDD(知的発達症、知的障害、精神遅滞)

などが、神経発達症(発達障害)とされています。


ただし、現在医学的に診断を受けている子供は、
0.6%とのことで、

専門的診断ができる医師が不足していること、
また保護者が医師の診断を仰ごうとしないために
療育が遅れるなどの課題もあります。


神経発達症(発達障害)疑いの人がなぜ増えてきているのか、
これは統計学的に出されているとのことですが、

「母親の低栄養・栄養の偏り、
 母親の喫煙、
 父親が高齢」

などが明らかになってきているとのことで、
更なる科学的検証が続いているとのことです。


しかし、過去の偉人などにもみられるように、
神経発達症の人のなかには、
社会の進歩に大きく貢献する優れた人材も多いのですね。

神経発達症の人の見たり感じたりしている世界は、
定型発達の人の見たり感じたりしている世界とちがう、と。


大事なことは、

「その違いを、客観的に理解して、
 お互い、了解可能に合意することが大切」



そのために政策としてできることは、

「包括的な支援体制」

であり、医療だけではなく、
行政の世界でいえば部局を横断して対応し、
ネットワークをつくっていくことが重要。


大阪府の「発達障がい児者総合支援事業」
⇒ http://www.pref.osaka.lg.jp/chiikiseikatsu/hattatsusyogai_osaka/hattatsu-sogoshien.html

は、乳幼児期から成人期までのライフステージに応じた、
一貫した支援体制を整備していました。

子供の発達について考えると、
暴言暴力、非行、家庭内暴力、触法行為、
不登校、引きこもり、うつ、自殺、精神疾患などの因子となり得るもので、

早期からの科学的根拠のある教育支援に力を入れることで、
社会的負担が大きくなるとのこと。


そこで、乳幼児健診において、

「かおてれび(Gazefinder)」
⇒ http://kodomolove.org/business/kaotv


を導入、子供が映像を見ることで、
視点がどこに行っているかということをもとに
客観的に判断するシステムが、
自治体で導入され始めています。

このとき大事なことは診断的なことを伝えるのではなく、
あくまで子供の特徴を知ってもらうために活用するとのことです。

「ふつうとちがう」から「ふつう」にさせるのではなく、

「合理的な配慮」

を社会がしていくという考え方を共有していく必要がある、
ということですね。


課題は多様であり、
また家族の方の気持ちにも思いをいたしていかなければなりませんが、
政策的には「包括的な支援体制づくり」が非常に重要だということを感じました。

行政としては取組が難しいかもしれませんので、
政治の大きな課題と言えるかもしれません。




後半の調査内容、

●特別養護老人ホーム健光園あらしやま
「特別養護老人ホームの運営と利用者・職員の満足度について」

●京都府
「京都式地域包括ケアシステムについて」

については、次回メルマガにてご報告いたします。








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