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ソーシャル・メディアはリーダーの必修科目

今回の震災で、ソーシャルメディアは大きな役割を果たしたように思います。
特にツイッターとpersonal finderは、
私自身も大いにお世話になりました。


スーミトラ・ドゥッタINSEAD教授が、


『DIAMOND Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年4月号』に、

「ソーシャル・メディアはリーダーの必修科目」と題して、


ソーシャル・メディアを活用するリーダーの例を引きながら、
そのメリットを論じると共に、
メディア特有のリスクについても語っていますので、
紹介したいと思います。



DIAMOND Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年4月号
あるグローバル企業のCEOが地方大学の講演会に招かれ、
ネットワークの中立性について発言。

この発言がブログに取り上げられ、
物議をかもしたが、

ソーシャル・メディアに疎い彼は何の手も打たず、
社内には失望感が広がった。


一方、
調理家電メーカー、ブレンドテックの創設者、
トム・ディクソンは<iPhone>などさまざまな物を

自社製品のミキサーで粉砕するという
<ユーチューブ>の動画に登場して人気を博し、
同社は急成長した。



ディクソンは、孫のいる年齢だそうで、
しかもマーケティング担当役員がこのアイデアを売り込むまで、
ユーチューブがどんなものか知らなかったそうです。

しかし今や、ディクソンはネット上の超人気スター。


「グローバル規模で消費者に届くというインターネットの特性と、
親しみやすく気さくな人柄によって、
ディクソンは強力なパーソナル・ブランドを築き上げたのである。」


ここでドゥッタは、
今日の企業リーダーは、以下の三つの理由から
ソーシャル・メディアを使いこなさなければならないと指摘しています。


――――――――――――――――――――――――

1、ソーシャル・メディアは社内外の人とコミュニケーションを取りながら、パーソナル・ブランディングのための安価なプラットフォームを提供してくれる。


2、同僚の経営幹部や社員、顧客、社会全般、そして特に若い世代との間に、彼らが期待する透明で直接的な方法で、迅速に同時につながりが持てる。


3、瞬時の情報と忌憚のないフィードバックから学ぶチャンスが生まれる。

――――――――――――――――――――――――


ロバート・スコーブルは以前、NECモバイル・ソリューションで
営業サポートに携わっていたとき、

ブログを立ち上げて顧客に技術的な支援を提供するとともに、
顧客からのフィードバックを求めました。

これに注目したマイクロソフトは彼を雇い、
専任の「スポークスブロガー」
(同社のスポークスマンとしてのブロガー)
に任命。



また、2008年にアルカテル・ルーセントのCEOに任命された
ベン・ババイエンは、

ブログを通じ、9000人以上の社員から
経営戦略についての意見を募りました。

これにより経営戦略が改善されただけでなく、
全社員の結束に役立ち、戦略実施のプロセスもスムーズに進んだとのこと。



では、何からはじめるべきか。

ソーシャル・メディアの活動には二つの領域があると
ドゥッタは述べています。

それは、

個人的なものと職業的なもの。


ターゲットとする情報の受け手にも私的か公的かの領域があります。

そして、ソーシャル・メディアは継続性が重要ゆえ、
進めたいと思っているそれぞれの活動に
十分な時間を確保しなければなりません。


さらに、ソーシャル・メディアを利用する際にすべきことを
5つ、ドゥッタはあげています。


――――――――――――――――――――――――

【自分自身を検索する】

自分自身を定期的に検索し、
その結果を仕事で同じような立場にある人々の検索結果と比較する。


【アイデンティティを保護する】

自分の名前でインターネットのドメインを取得し、
<フェイスブック><ツイッター>などのプラットフォームでの
アカウントの開設に使用する。


【ビジネスの経歴を開発する】

<リンクトイン>などの大規模なネットワーク、
ある業界に特化したネットワークを選び、
関連のあるグループやコミュニティに参加する。


【職場の資源を活用する】

会社が設定したプラットフォームに貢献する。
同僚に接触する。


【公開コンテンツに投稿する】

<フェイスブック>や<リンクトイン>のページを更新する。
ディスカッション・グループのスレッドに参加する。
<ツイッター>で発信する。
プレゼンテーションを<ユーチューブ>にアップロードする。

――――――――――――――――――――――――


今回の災害で、本当にいろいろなダメージを受けましたが、
唯一よかったことは、
音信の途絶えていた古い友人たちが、

「仙台といえばカツユキ!」

と思いだしてくれて、
ネット上でさまざまなコンタクトを取ってくださり、
応援してくれたことでした。

そしてこのメルマガやブログを読んでいるみなさんからも
さまざまなありがたい反応をいただきました。


ソーシャル・メディアのあり方を
もう少し落ち着いたら、さらに深く研究してみたいと思っています。







DIAMOND Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年4月号


Feature Articles
ソーシャル・メディア
戦略論

ソーシャル・メディアで武装する組織
ジョシュ・バーノフ
フォレスター・リサーチ アイデア開発担当シニア・バイス・プレジデント
テッド・シャドラー
フォレスター・リサーチ バイス・プレジデント兼主席アナリスト

ベスト・バイのソーシャル・メディア戦略
ブライアン J. ダン
ベスト・バイ CEO

ソーシャル・メディアはリーダーの必修科目
スーミトラ・ドゥッタ
INSEAD 教授


ソーシャル・ネットワークの論点
1 流行が起こる本当のメカニズム
ダンカン J.ワッツ
社会科学者
2 P2P経済の到来
スタン・ストルネイカー
ハブ・カルチャー 創設者
3 ソーシャル・マーケティングには、「仕切り役」が不可欠である
パトリック・スペナー
コーポレート・エグゼクティブ・ボード マネージング・ディレクター
4 「つぶやき」は無料の消費者データ
スコット・ベリナート
ハーバード・ビジネス・レビュー エディター
ジェフ・クラーク
データ・ビジュアル化ツール開発者
5 意識調査から、顧客の心を読み取れるか
アンドリュー・オコネル
ハーバード・ビジネス・レビュー アソシエート・エディター
6 国別調査:ソーシャル・ウェブの利用状況マップ
ミコワイ・ジャン・ピスコルスキ
ハーバード・ビジネス・スクール 准教授
トミー・マッコール
データ・ビジュアル化デザイナー

「つながり」のブランディング
デイビッド C. エデルマン
マッキンゼー・アンド・カンパニー プリンシパル


ソーシャル・メディアは顧客理解のツール
パトリック・バーワイズ
ロンドン・ビジネス・スクール 名誉教授
ショーン・ミーハン
IMD教授

ネットワークよりリレーションシップ
ラリー・クレイマー
メディア起業家

SNS時代のレピュテーション戦略
レスリー・ゲインズ=ロス
ウェーバー・シャンドウィック チーフ・レピュテーション・ストラテジスト


HBR Articles
「外部性」を内部化する時代
クリストファー・マイヤー
モニター・タレント 創業者
ジュリア・カービー
HBR アット・ラージ担当編集長

「見てみぬふり」は罪である
メアリー C.ジェンタイル
バブソン大学 シニア・リサーチ・スカラー

OPINION
社会脳の解明に挑む
藤井直敬 脳科学総合研究センター
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