2017年02月03日 23:59
宮城県議会自由民主党・県民会議所属の
宮城県議会議員有志により、
県内各地に自衛隊関連施設が所在していること、
また地域との関わりも密接であることをはじめ、
国防意識の普及・啓発、
自衛隊の充実・発展など、
宮城県の発展のみならず
日本の平和と繁栄に貢献することを目的とし、
「防衛議員連盟」が設立されており、
私も所属しております。
近年、日本の周辺国による弾道ミサイル発射や
領海、領空侵犯等が重ねて行われており、
わが国の平和と繁栄に多大なる影響を与えかねない
憂慮すべき事態が続いています。
尖閣諸島や台湾海峡、日中境界線付近での中国の天然ガス採掘の問題等、
国土保全上の観点も含め、国防意識の普及・啓発を図るとともに、
宮城県における防衛庁関係機関ならびに
在日米軍関係機関との交流を促進し、
もって宮城県のみならず日本を含めた極東アジア地域の
平和と繁栄に貢献することをその活動目的とし、
議員勉強会、視察活動等を随時実施している、
そんな議員連盟となっています。
宮城県内には航空自衛隊松島基地をはじめ、
仙台駐屯地、第6師団、
そして我が若林区には霞目駐屯地があります。
東日本大震災のときには、
全国の自衛隊基地から出動していただき、
人命救助のみならず物資運搬にも大きな力をいただき、
宮城県民の代表として本来であれば、
お世話になった全国の基地をひとつひとつまわって
お礼を言うべきところですが、
防衛政策を理解し、
それぞれの地域においてこそ
自衛隊の役割を住民に伝えていく、
県議会議員の大きな担いの一つであると思っています。
今回2月1日から3日までびっしりとした日程でしたが、
主として、
【陸上自衛隊海田市駐屯地】
【航空自衛隊防府北基地】
【山口県庁岩国基地対策室】
【岩国市役所】
【海上自衛隊岩国航空基地】
へ行ってまいりました。
陸海空自衛隊は、
それぞれの軍事的な役割だけではなく、
東日本大震災や熊本地震など災害においての大きな役割、
また洋上救難、離島における急患患者の搬送など、
平時においても国民の安全を守っていただいています。
「平成23年1月12日 沖縄南東海上における火災漁船の捜索救難に係る災害派遣」
(海上自衛隊洋上救難)
⇒ https://youtu.be/ycEs8U6ByEo
今回一番心に残っているのは、
視察先においてのある1佐のお話で、
自衛隊は予算をいただきながら日夜がんばっているが、
予算増額よりも有難いことは、
「自衛隊の皆さん頑張ってください」
と国民の皆さんから言っていただけること、
とのことでした。
昨年共産党の政策委員長が、
「防衛費は人を殺すための予算」
とテレビ番組で発言し話題になりましたが、
一方、平成26年の内閣府世論調査では
「自衛隊に対する印象」について、
「良い印象を持っている」は41.4%、
「どちらかといえば良い印象を持っている」は50.8%ということで、
国民としては良い印象を
自衛隊に抱いているということがわかります。
自衛隊の皆さんに声援を送るとともに、
自衛隊施設の役割やその現状について自分自身理解を進めながら、
地域においても説明をしていきたいとあらためて思っているところです。
【陸上自衛隊海田市駐屯地】
陸上自衛隊海田市駐屯地は、
広島市中心部から南東約10kmに所在、
中国地方の防衛・警備等を担う第13旅団の司令部所在地です。
中国大陸朝鮮半島からも近く、
中国地方日本海側の警備も重要であるとのことです。
先日の大雪でも出動したとのことで、
災害対応も大変だったようです。
熊本地震でも活躍されたとのことでした。
モットーは「百万一心」。
毛利元就公の本拠地にあった郡山城跡に建つ石碑から拓本した碑が
正門そばにあり、
この「百万一心」は、百を一日、万を一力と読むのだそうです。
その“こころ”は、
「日を同じうし、力を同じうし、心を同じうし、事にあたる」
というもの。
これは毛利元就公の教えで、
中国5県の自衛隊の要にふさわしい言葉として、
大事にしているそうです。
偶然山口県防府市内の料理屋さんにも掲げられていました。
【航空自衛隊防府北基地】
航空自衛隊防府北基地は、
航空機のパイロット候補生を対象に、
地上課程及び初等練習機による訓練を行っています。
このあと戦闘機のパイロットになる候補生は、
宮城県の松島基地に来るそうです。
防府からスタートするんですね。
航空学生のモットーは、
「やる気 元気 負けん気」
で、勉強する内容も防衛学、体育、
精神教育、人文科学、社会科学、
英語から自然科学、航空工学、電子工学などなど多くを学ぶようで、
航空自衛隊のパイロットの約7割は航空学生出身者だそうです。
ここには陸上自衛隊防府分屯地もあります。
【山口県庁岩国基地対策室】
山口県庁では、
岩国基地対策室の方からご説明をいただき、
岩国基地沖合移設事業、
県としての基地問題、米軍再編問題について、
また再編関連特別地域整備事業などについてもご説明頂きました。
【岩国市役所】
岩国市においては、
平成19年に国防協力都市宣言が出されているとのことです。
市議会議長にもご説明頂きましたが、
基地協議会としての活動内容など、
沖縄の負担軽減を日本全体で考えるべきとのお話でした。
沖縄の方々もわが国の基地問題の重要性を理解しているが、
本土との温度差を埋める努力を
日本全体でしていかなくてはならないとのお話には、
なるほどと思うものがありました。
【海上自衛隊岩国航空基地】
岩国航空基地は、
現在、米海兵隊が管理する日米共同の基地となっており、
今回セキュリティチェックが最も厳しいものでした。
この基地は、日米地位協定2-4-a適用ということで、
日本でありながら、米国の管理下にあり、
海上自衛隊岩国基地はアメリカに居候しているという形になっています。
何とも悔しい気持ちになりましたが、
まだ敗戦国なのだということをあらためて感じました。
平成22年に沖合に新滑走路が建設され運用を開始、
平成24年からは岩国錦帯橋空港として、
軍民共用空港になっています。
宮島もすぐそばですし、
羽田便も1日5便、3月からは沖縄便も就航とのことで、
便利になりそうですね。
写真は撮影禁止でしたが、
オスプレイが見えましたし、
F35Bも遠くから目にすることができました。
まもなく在日米軍再編により厚木基地から
空母艦載機が移転してくるとのことで、
嘉手納基地に代わって岩国基地が極東最大の米軍基地となる見込みです。
偶然今日ですが、
マティス国防長官が来日し、
安倍総理と会談しました。
トランプ政権の動向次第では、
この岩国の動きにも変化があるのかもしれません。
また洋上救難に力を発揮し、
海に着水もするUS-2や、
掃海・輸送機や多用機U-36Aなどについても
その役割についてご説明をいただきました。
岩国航空基地第31航空群の畠野司令から
ご挨拶をいただきましたが、
なんと村井知事の防衛大同期生とのことでした。
同期をよろしくお願いいたしますとのこと。
同期の結束は強いようです。
その他駆け足で中国地方の防衛関連施設等にうかがいましたが、
あらためて国を守る大きな力に安心感を抱くとともに、
航空自衛隊のスクランブル発進回数は、
対中国で激増し、
冷戦以降過去最高になっているということや、
アメリカとの関係がトランプ政権成立によって、
今後どうなっていくのかなどを考えると、
わが国の防衛について、
さらなる関心を抱きながらも、
今後わが国にとって、
防衛政策はますます重要になってくると感じたところです。
今回の防衛議連視察については、
自衛隊宮城地方協力本部に大変お世話になりました。
必ずしもどこの議会にも
防衛議連があるわけではないようですが、
今後地元若林区を中心に
きめ細やかに地域課題の解決に尽力しながらも、
防衛政策のような、
我が国全体の行方を左右する分野についても、
積極的に勉強を進めていきたいと思っております。
宮城県議会議員有志により、
県内各地に自衛隊関連施設が所在していること、
また地域との関わりも密接であることをはじめ、
国防意識の普及・啓発、
自衛隊の充実・発展など、
宮城県の発展のみならず
日本の平和と繁栄に貢献することを目的とし、
「防衛議員連盟」が設立されており、
私も所属しております。
近年、日本の周辺国による弾道ミサイル発射や
領海、領空侵犯等が重ねて行われており、
わが国の平和と繁栄に多大なる影響を与えかねない
憂慮すべき事態が続いています。
尖閣諸島や台湾海峡、
国土保全上の観点も含め、国防意識の普及・啓発を図るとともに、
宮城県における防衛庁関係機関ならびに
在日米軍関係機関との交流を促進し、
もって宮城県のみならず日本を含めた極東アジア地域の
平和と繁栄に貢献することをその活動目的とし、
議員勉強会、視察活動等を随時実施している、
そんな議員連盟となっています。
宮城県内には航空自衛隊松島基地をはじめ、
仙台駐屯地、第6師団、
そして我が若林区には霞目駐屯地があります。
東日本大震災のときには、
全国の自衛隊基地から出動していただき、
人命救助のみならず物資運搬にも大きな力をいただき、
宮城県民の代表として本来であれば、
お世話になった全国の基地をひとつひとつまわって
お礼を言うべきところですが、
防衛政策を理解し、
それぞれの地域においてこそ
自衛隊の役割を住民に伝えていく、
県議会議員の大きな担いの一つであると思っています。
今回2月1日から3日までびっしりとした日程でしたが、
主として、
【陸上自衛隊海田市駐屯地】
【航空自衛隊防府北基地】
【山口県庁岩国基地対策室】
【岩国市役所】
【海上自衛隊岩国航空基地】
へ行ってまいりました。
陸海空自衛隊は、
それぞれの軍事的な役割だけではなく、
東日本大震災や熊本地震など災害においての大きな役割、
また洋上救難、離島における急患患者の搬送など、
平時においても国民の安全を守っていただいています。
「平成23年1月12日 沖縄南東海上における火災漁船の捜索救難に係る災害派遣」
(海上自衛隊洋上救難)
⇒ https://youtu.be/ycEs8U6ByEo
今回一番心に残っているのは、
視察先においてのある1佐のお話で、
自衛隊は予算をいただきながら日夜がんばっているが、
予算増額よりも有難いことは、
「自衛隊の皆さん頑張ってください」
と国民の皆さんから言っていただけること、
とのことでした。
昨年共産党の政策委員長が、
「防衛費は人を殺すための予算」
とテレビ番組で発言し話題になりましたが、
一方、平成26年の内閣府世論調査では
「自衛隊に対する印象」について、
「良い印象を持っている」は41.4%、
「どちらかといえば良い印象を持っている」は50.8%
国民としては良い印象を
自衛隊に抱いているということがわかります。
自衛隊の皆さんに声援を送るとともに、
自衛隊施設の役割やその現状について自分自身理解を進めながら、
地域においても説明をしていきたいとあらためて思っているところ
【陸上自衛隊海田市駐屯地】
陸上自衛隊海田市駐屯地は、
広島市中心部から南東約10kmに所在、
中国地方の防衛・警備等を担う第13旅団の司令部所在地です。
中国大陸朝鮮半島からも近く、
中国地方日本海側の警備も重要であるとのことです。
先日の大雪でも出動したとのことで、
災害対応も大変だったようです。
熊本地震でも活躍されたとのことでした。
モットーは「百万一心」。
毛利元就公の本拠地にあった郡山城跡に建つ石碑から拓本した碑が
正門そばにあり、
この「百万一心」は、百を一日、万を一力と読むのだそうです。
その“こころ”は、
「日を同じうし、力を同じうし、心を同じうし、事にあたる」
というもの。
これは毛利元就公の教えで、
中国5県の自衛隊の要にふさわしい言葉として、
大事にしているそうです。
偶然山口県防府市内の料理屋さんにも掲げられていました。
【航空自衛隊防府北基地】
航空自衛隊防府北基地は、
航空機のパイロット候補生を対象に、
地上課程及び初等練習機による訓練を行っています。
このあと戦闘機のパイロットになる候補生は、
宮城県の松島基地に来るそうです。
防府からスタートするんですね。
航空学生のモットーは、
「やる気 元気 負けん気」
で、勉強する内容も防衛学、体育、
精神教育、人文科学、社会科学、
英語から自然科学、航空工学、
航空自衛隊のパイロットの約7割は航空学生出身者だそうです。
ここには陸上自衛隊防府分屯地もあります。
【山口県庁岩国基地対策室】
山口県庁では、
岩国基地対策室の方からご説明をいただき、
岩国基地沖合移設事業、
県としての基地問題、米軍再編問題について、
また再編関連特別地域整備事業などについてもご説明頂きました。
【岩国市役所】
岩国市においては、
平成19年に国防協力都市宣言が出されているとのことです。
市議会議長にもご説明頂きましたが、
基地協議会としての活動内容など、
沖縄の負担軽減を日本全体で考えるべきとのお話でした。
沖縄の方々もわが国の基地問題の重要性を理解しているが、
本土との温度差を埋める努力を
日本全体でしていかなくてはならないとのお話には、
なるほどと思うものがありました。
【海上自衛隊岩国航空基地】
岩国航空基地は、
現在、米海兵隊が管理する日米共同の基地となっており、
今回セキュリティチェックが最も厳しいものでした。
この基地は、日米地位協定2-4-a適用ということで、
日本でありながら、米国の管理下にあり、
海上自衛隊岩国基地はアメリカに居候しているという形になってい
何とも悔しい気持ちになりましたが、
まだ敗戦国なのだということをあらためて感じました。
平成22年に沖合に新滑走路が建設され運用を開始、
平成24年からは岩国錦帯橋空港として、
軍民共用空港になっています。
宮島もすぐそばですし、
羽田便も1日5便、3月からは沖縄便も就航とのことで、
便利になりそうですね。
写真は撮影禁止でしたが、
オスプレイが見えましたし、
F35Bも遠くから目にすることができました。
まもなく在日米軍再編により厚木基地から
空母艦載機が移転してくるとのことで、
嘉手納基地に代わって岩国基地が極東最大の米軍基地となる見込み
偶然今日ですが、
マティス国防長官が来日し、
安倍総理と会談しました。
トランプ政権の動向次第では、
この岩国の動きにも変化があるのかもしれません。
また洋上救難に力を発揮し、
海に着水もするUS-2や、
掃海・輸送機や多用機U-36Aなどについても
その役割についてご説明をいただきました。
岩国航空基地第31航空群の畠野司令から
ご挨拶をいただきましたが、
なんと村井知事の防衛大同期生とのことでした。
同期をよろしくお願いいたしますとのこと。
同期の結束は強いようです。
その他駆け足で中国地方の防衛関連施設等にうかがいましたが、
あらためて国を守る大きな力に安心感を抱くとともに、
航空自衛隊のスクランブル発進回数は、
対中国で激増し、
冷戦以降過去最高になっているということや、
アメリカとの関係がトランプ政権成立によって、
今後どうなっていくのかなどを考えると、
わが国の防衛について、
さらなる関心を抱きながらも、
今後わが国にとって、
防衛政策はますます重要になってくると感じたところです。
今回の防衛議連視察については、
自衛隊宮城地方協力本部に大変お世話になりました。
必ずしもどこの議会にも
防衛議連があるわけではないようですが、
今後地元若林区を中心に
きめ細やかに地域課題の解決に尽力しながらも、
防衛政策のような、
我が国全体の行方を左右する分野についても、
積極的に勉強を進めていきたいと思っております。
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