2016/01/18
バカをバカにしないことが大事
アタマのいい人や仕事のできる人、運がよく次々と成功していく人、
たくさんいらっしゃると思います。
しかしどんな成功者であっても、
バカなことやバカな人を大切にする必要があります。
「笑い」というのはその典型ですね。
お笑いやユーモアは人生において、
一見無駄なもののように見えますし、
笑いに時間をかけるというのは能力ある人から見れば、
時間の無駄と思うかもしれません。
しかし人間は絶望的な状況にあればあるほど、
バカの力を大いに必要とします。
私も人生で何度か絶望的な状況になったときがありますが、
そんなときはテレビでお笑い番組を見るようにしたものです。
戦前ナチスの強制収容所において、
いつ自分の命がなくなるかわからないという状況の中で、
ユダヤ人たちは、
「一日一回笑う」
ということに努めたそうです。
笑い話をつくり、
わらうことで生きる力の源をつくり出していった。
また日本人の原点も実は笑いにあります。
神話であり日本の成り立ちを伝えている「古事記」においてのお話がそうです。
天照大神が、弟の乱暴を悲しみ、
天岩戸に隠れてしまったのでした。
すると世の中は闇に包まれてしまい、
作物も育たなくなってしまいました。
そこで八百万の神たちが集まって話し合い、
様々な儀式を執り行ったり、
女神であるアメノウズメは裸で踊ったのでした。
それを見た八百万の神たちはいっせいに笑い、
その大きな笑い声を聞いた天照大神が何があったのか不思議に思って、
隠れていた天岩戸の扉を開けたことから、
再び世界に光が戻ったと、
そんな神話がわが国にはあります。
また東日本大震災のときもそうでした。
震災の大混乱、避難所生活、仮設住宅の厳しい暮らしの中で、
多くの方が支援に訪れてくださいましたが、
お笑い芸人の方々が来て下さったり、
マジシャンの方や様々な芸を持っている方が来て下さったことで、
被災していた方々は笑顔を取り戻すことができました。
いずれにしても、
笑いの力、バカの力が、
困難であればあるほど欠かすことのできない大きな力になるということです。
わが国の神話がその長きにわたって代々伝わっているということは、
ここに日本人の真理があるわけで、
私たちはバカの力によって、
繰り返し怒る災害や天災、
歴史的な困難を乗り越えてきたのではないか。
そう思えるわけです。
そう考えると、
一見無駄であるようなバカの力を
バカにしてはいけないなあと思っています。
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