2014/12/15
666万人を取り戻す戦いを政治家はするべき
総務省のまとめによりますと、14日投票が行われた衆議院選挙の最終投票率は
52.66%
で、戦後最低だった前回、おととしの選挙の59.32%を
6.66ポイント下回って、
戦後最も低くなったそうです。
戦後最低の投票率。
日本の有権者数はほぼ1億人ですので、
666万人
が前回の選挙は行ったけれども、
今回は行かなかったという計算になります。
自民党、公明党で総議席数の3分の2を超え、
安倍政権は安定した政権運営ができることになりますが、
安定しているのは永田町だけであるとも言えますし、
今回の選挙は、
「相対的圧勝」
であるともいえるでしょう。
私は、若い人も高齢の人も、
男の人も女の人も、
政治にもっと関心を持って、
少しでも世の中がよくなるように、
政治を「我が事」ととらえることが必要だと思っています。
政治を他人事と見てしまったならば、
やがては自分たちにあるいは自分の子孫にそのツケが回ってくる、
そうだとするならば、
いま私たちの世代で明るい豊かな社会を実現するために、
できる限りの努力をしていかなければならない、
そう感じています。
まずは世の中をよくするために、
政治家に立候補すること、
というとハードルが高いでしょうから、
身の回りの政治家を応援する、
あるいは政治に関心を持つ、
そして最低限投票には行くということをしていかなければならないと思います。
そうであるならば、
いま政治家がまずなすべきは、
投票から離れてしまった666万人を取り戻す戦いをしなければなりません。
有権者の半数のうちの3分の2の支持を得て圧勝したとしても、
全体からすれば2分の1×3分の2で、
計算すれば全体の3分の1の支持ということになり、
全体の3分の2からは支持を得られていないということになります。
だから、安倍政権は国民から支持されていないのだ、
というようなマスコミ論調に乗るつもりはありませんが、
政治に携わる側としては、
このサイレントマジョリティの国民が、
シニカルに政治を決してみることなく、
積極的に政治に関わり、
わが国の諸問題を積極的に「我が事」として見ていく、
そんな政治をつくっていかなければならないと思います。
まずは666万人の日本人に対して、
政治が何をできるのか、
この一年弱をかけて真剣に取り組みたいと思っています。
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