2014/10/29
【再録】人の心を動かすすばらしい仕事の裏には厳格なルールが存在する
ディズニーランドは、様々な感動を得ることができることで有名であり、
すばらしいキャストの働きぶりでも世に知られています。
東京ディズニーランドも開園30周年となりましたが、
いまでも多くの人が何度も足を運び、
たくさんの子供たちがそこで笑顔になっています。
アメリカ・フロリダのディズニーランドでは、
世界各国の学生を集め、ディズニー流の働き方を伝える
研修プログラムを実施しているのだそうです。
そこでは座学とともに、
現場での実践もあり学生は多くを学びます。
しかし、ここでの学生たちへの禁止事項は驚くほど厳格なのだとか。
泊る寮でのルール、
働くときのルール、
休日のルール、
たくさんの決め事を事前に書面で渡され、サインをします。
そして一度でも違反すれば即座に強制終了。
プログラム終了となり帰国。
将来もディズニーのプログラムに参加する資格を失います。
ディズニーランドに来る多くのお客さんは、
キャストと呼ばれるスタッフの気持ちのよい対応に感動をするとよくききます。
しかしその背後には、
厳格なルールを守ることによって、
スタッフどうしがお互いに信頼し合える関係をつくることを重視していました。
時間を守り、ルールを守る人たちと
ともに気持ちよく働き、
せいいっぱいの接客をするわけですね。
キャストとは出演者の意味。
キャストにとっては、
ディズニーランドは舞台なんですね。
映画であれ、
演劇であれ、
お笑いであれ、
一流のエンターテイナーは、
ともに出演する俳優たちとともに厳しいルールを守っているからこそ、
感動の舞台をつくり上げることができるわけです。
お笑いなんかは特にそうですね。
阿吽の呼吸で間合いをつくれなければ、
絶妙な笑いはできませんし、
阿吽の呼吸はお互いの暗黙の決まり事なわけですね。
大阪の吉本新喜劇はとてもおもしろいですが、
あの間合いは出演者が徹底的にルールを守っているからこそ、
出来るものだと感じます。
そのルールが守られなければ、
グダグダになって、
お客さんも笑えるものも笑えなくなってしまいます。
すばらしい仕事のその背後には、
厳格なルールが存在する
そのことをしっかりと意識して働くことで、
一流の仕事ができるようになるのではないかと思っています。
感動の仕事は細かいルールの上に成り立つ
そんな覚悟で仕事に取り組んでいきたいと思います。
(第1119号 平成25年10月7日(月)発行)
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