2014/05/04
ひどい日本人とすばらしい日本人
先日、ある中国人の方のお話を聞く機会がありました。日本語が上手な方でとても面白い話でしたが、
考えさせられる話でした。
その方は昔、
日本が好きで日本語を勉強し、
日本の旅行会社に就職したそうです。
しかし自分が中国人ということもあり、
怒鳴りつけられたり、ペットボトルを投げつけられたり、
ほかにもあまりにもひどい扱いを受けて、
すっかり日本人が嫌いになってしまいます。
そんな日々を過ごしているうちに、
その方は日本と日本人に対する憎しみを抱いていきます。
しかしあるとき、
中国に行って砂漠を緑化しようという日本人ツアーを担当することになりました。
そのツアーの日本人たちは、
挨拶をしっかりする、
明るく元気、
きちんと後始末をして終える。
こんな日本人もいるのかと、
日本に対する見方ががらりと変わり、
いまでは新しく会社をつくって、
日本と中国の架け橋となるようなビジネスをしているのだそうです。
日本人ならばみな君子であり、りっぱな人かというと、
必ずしもそうではありません。
同様に○○人ならばみなひどい人かといえば、
必ずしもそうではありません。
しかしさまざまな経緯や、
テレビや新聞で抱いたイメージを
その国に知らず知らずのうちに植え付けてしまっていることがあるわけです。
大事なことは、
ある国の人に会う
↓
あの人は素晴らしい人だな
↓
あの人は何人だろう?
↓
あの人は日本人か。
日本という国はすばらしい国だね。
と言われるような人間になることなのでしょう。
残念ながら、
この中国の方にとっては、
日本が好きだったのに出会った日本人社長がひどい人だったため、
危うく日本人が嫌いになり人生が終わってしまうところでした。
この方は最後に、
「あの時ペットボトルを投げてきた社長がいたからこそ、
いまがあるので、感謝しています」
という話もしていました。
本来日本人が昔から大切にしてきた価値観を、
私たち一人一人が大事にしなければいけませんし、
常に「人のふり見て我がふりなおせ」の気持ちを持っていきたいものです。
今日はみどりの日です。
みどりを大切にするということを深く考えながら、
自然を大切に守ってきた日本を、
次世代にも伝えていきたいと思います。
そしてそういう価値観を大切にする日本をつくることによって、
多くの国々の人にも、さすが日本人だなと言われ、
みどりを大切にする国々が周辺にも伝播していく、
そんな世の中をつくっていきたいものです。
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