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プロスポーツ選手引退後の起業について

起業と一口に言っても色々な形があり、
その形は千差万別です。

しかし必ずやるべきことと、
必勝パターンはどんな業種でもこれというものがあるので、
それをしっかりやることが大事になってくるわけです。


仙台では、
サッカーJ1ベガルタ仙台、
プロ野球楽天の活躍と、
プロスポーツが大いに盛り上がっています。

プロバスケットボールチーム89ersも盛り上がっていますね。


プロスポーツ界の方々と話していると、
この世界にある大きな問題点は、


引退後の仕事がない


ということです。


多くは、セカンドキャリアの準備をしていなかったということが、
引退後に苦労する一つの原因でもあるようです。


プロ野球選手やお相撲さんは、
飲食店を経営するということがよく聞かれますが、

実際にある統計で、
若手プロ野球選手が引退後に希望する職業の、
約2割が飲食店経営なのだそうです。


飲食店経営は、
初期投資に多額の設備投資が必要であり、
経営には当然数字が読めるようになる必要もあるので、

野球とは全くちがう世界であり、
しっかりと経営を支える人がいないとなかなか回らないというのが現状のようです。


一方、ヨーロッパのプロスポーツ選手のセカンドキャリアは、
しっかりとしているようです。

筑波大学のセカンドキャリアに関する研究、
国際シンポジウムでの議論から引用します。



──────────────────────────
【引用ここから】


公務員職という競技スポーツ選手の「受け皿」

ヨーロッパでは、軍隊や警察等、国家公務員職が競技スポーツのトップアスリートを「受け皿」として支援する場合が多いと言えます。

ドイツの競技スポーツ界でも、軍とのネットワークでは国境警備隊に75人、ドイツ連邦軍には700人のアスリート枠があり、
冬季種目の選手も夏季種目の選手もオリンピック強化指定選手であれば、その対象になります。

アスリート枠で軍に所属できるのは、引退後も含めた12年間であり、
その間は種目毎のトレーニング拠点となるオリンピア拠点に近い勤務地に赴任(ふにん)することができます。

そこで競技生活と平行して、または引退後でも職業訓練のコースを受けられます。

そして資格を取得し、除隊後にそれを活かした職に就くのです。

オーストリアにも、このような軍隊競技スポーツ支援制度があります。

男性は必ず兵役義務を受けなければなりませんが、兵役義務の代わりに競技スポーツ選手制度があり、
そこには150人の枠がありますので、約1か月の訓練後に全国10か所のオリンピアセンターで競技のみに集中できる選手生活を送ることが可能になります。

それ以外に、兵役義務期間後にも競技成績が評価されると、
そのまま軍の支援を受けながら競技に集中できる環境で競技を継続することができる約190人の選手枠もあります。

この制度では、現役のときから学業との両立へのサポートもありますが、
競技引退後2~3年の猶予期間が与えられ資格取得等のセカンドキャリアのための準備に充てることができるような制度もあります。

そのときは、現役時代と同じく健康保険や社会保険もそのまま付き、月々の給料ももらえるようになっていますので、
安心して大学や職業訓練等のセカンドキャリアへの準備を進めることができます。

警察のほうにも、同じような支援モデルがあり、オーストリアでは2007年からオーストリア政府による競技スポーツ選手枠が作られました。

現在は11人のトップアスリートが所属することになっていますが、
将来が保障されながら競技活動に集中できるような環境になっています。


【引用ここまで】
──────────────────────────


競技生活と並行して、
または引退後に、職業訓練や支援のモデルがあるということです。

また、スポーツ選手を採用したいという企業も、
当然あるわけです。


──────────────────────────
【引用ここから】


ドイツのトップアスリートには、
職業界に必要な性格や能力を持っている人材が多くいるということがわかりました。
この研究で比較対象になったそれぞれの専門職員と比べると、

トップアスリートには、

モチベーションが高いこと、
規律のあること、
効率のいいこと等、

職業にも非常に役に立つ性質や能力が専門家より高いということが分かりました。

このようなもの以外も、

忍耐力、
向上心、
チーム・スピリット、
負担力、
気力及び意欲、
持久力等の、

トップアスリートが競技を通して培った「ソフト・スキル」が職業界でも高く評価されることも言われています。

ただ、それだけでは、確実に採用されるということはなく、
それぞれの職種に関する知識や実務経験も必要不可欠ですので、
それを高等教育や職業訓練等で身につけることが必要になります。


【引用ここまで】
──────────────────────────


日本のスポーツ界の事情では、
まだこうした支援がしっかりしているとはいえません。

こうした支援も必要であると同時に、
飲食業の起業だけではなく、

プロスポーツ選手本来の力を生かした、
スポーツ関連産業の起業、
あるいは地域に根差した様々な事業に携われるような、

そんな仕組みをつくれたらいいなと思います。


つくる仙台の起業支援ノウハウが、
プロスポーツ界の取り組みに役立てたらいいなと感じているところです。






ヨーロッパからみた日本のセカンドキャリア問題
カトリン・ユミコ・ライトナー(ウィーン大学博士課程)
(筑波大学セカンドキャリアプロジェクト)



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