2013/10/30
【再録】完璧主義を手放す
今日から12月です。年の瀬慌ただしくなりますが、風邪などひかないようによい年を迎えましょう。
さて、さらに引き続き、
タル・ベン・シャハー『ハーバードの人生を変える授業』
のお話です。
昨日は失敗から学ぶという話でしたが、
今日は「完璧主義を手放す」というテーマ。
おそらく十代のころは、
私も今よりは完璧主義だったのではないかと思います。
こうあらねばならない、というひとつの姿があって
そうなれない自分にいらだち、
欲求不満になります。
私でもそうだったので、
まじめな人はもっとそうなのだろうなと思います。
ここで著者は、完璧主義の対立概念として
「最善主義」
に言及しています。
最善主義は、現実の制約の中で最善を尽くそうという考え方で、
現実を受け入れるのが「最善主義」としています。
完璧主義者は、ゴールまで何の障害もないものと
思い込んでいるので、
仕事に失敗すると、イライラしてうまく対処できません。
それに対し最善主義者は、
「失敗は人生の自然な一部分であり、成功につながる欠かせない要素」
と考えます。
なるほどと思いました。
これは「失敗に学ぶ」につながるんだろうと思います。
失敗から学ぶ、つまりたくさん失敗すると、
最善主義に近づけるんだろうなといまになってみるとわかりますね。
もうひとつ面白いなと思ったのは、
「(最善主義者は)現実世界の限界と制約を知っているので、
達成できる目標を設定します」
というところ。確かに自分を振り返ると、
完璧主義だったときは、現実が見えていなかったように思います。
ただし、考えてみると、
完璧主義者だけの人間、最善主義者だけの人間というのは
世の中にはいないんではないかと思いました。
誰しも、人によって見せる顔がちがったり、
場所によって変わるのではないかと思います。
しかし、最善主義で生きた方が人生は楽しいのでしょうね。
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【以下引用】
完璧主義者
・失敗を拒否する
・つらい感情を拒否する
・成功を拒否する
・現実を拒否する
最善主義者
・失敗を受け入れる
・つらい感情を受け入れる
・成功を受け入れる
・現実を受け入れる
【引用ここまで】
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タル・ベン・シャハー『ハーバードの人生を変える授業』
(第78号 10/12/1発行)
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