2023/05/30
私が小学生の時に会社をつくった話

私は小学校高学年の時に友達と会社をつくったということがありました。
けっこう本格的に株券を発行して、資金を集め、
ファミコンソフトの転売をしたり情報誌をつくったと記憶していますが、
当時の詳細はあまり覚えていません。
会社をつくるというのはおもしろそうだと感じたきっかけの一つは、
那須正幹著、前川かずおイラスト『うわさのズッコケ株式会社』 (こども文学館) 1986/7/1
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4121025156/cuccakatsu-22/ref=nosim
でした。
この本を読んで面白そうだと会社について調べ、
本屋さんに行って商法の本を読んで株式会社はどういうもので、
仕組みはどんなものかということを研究しましたね。
いま思うと変わった小学生でした。
学校の視聴覚室で株主総会をやったりもしました。
けっこう友達を中心に盛り上がり、
お小遣いから株券を買ってくれる子もいたりして、
事業は大きくなっていきました。
やっているうちに楽しくて、
友達と次から次へといろんなアイデアを話し合い、
実行していき、仲間を増やしていきましたが、
ある日、株主を集めて視聴覚室で株主総会をやっていたところ、
一人、となりのクラスのおとなしめの友人も参加していたのですが、
となりのクラスのいじめっこに、
「なんだお前、となりのクラスの奴らと視聴覚室で何をやっているんだ」
とつるし上げられ、やむなくその子が事情を話したところ、
すぐに学年主任の先生に事業内容や株主総会について告発されてしまいました。
学年主任はベテランの女の先生でしたが、
学校でお金のやり取りをするとはけしからん、会社のまねごとをするとはけしからん、
ということで、私をはじめ取締役一同が職員室に呼び出され、
厳しくご指導をいただき、会社は即日解散、
株主にお金を返還するということがありました。
私の担任の先生はそれを聞いて、
「まあ、そんなに悪いことではないと思うけどなあ」
とは言ってくださいましたが、
私が初めてつくった株式会社は、
あっという間に解散となったのでした。
あれから30年以上がたち、
現在は小学生が起業家教育を受けて、
株式会社を設立するという、「ファイナンスパーク」「ステューデントシティ」など、
お金についての勉強を子供のころからしていこうという流れが生まれており、
キャリア教育の一環としても新たなカリキュラムが提供されています。
「仙台子ども体験プラザ」が開館します(発表資料)(2014年)
⇒ https://www.city.sendai.jp/sesakukoho/shise/gaiyo/shichoshitsu/kaiken/2014/07/taiken/shiryo.html
私にはよくあることですが、時代を先取りしすぎて、
30年以上前に先生にこっぴどく叱られた経験ではありますが、
会社の仕組みを知り、世の中のビジネスについて関心を持つ子供たちがたくさん生まれることで、
次の時代のビジネスや産業をつくる、そんなシステムを
これからはさらに充実していく必要があると思っています。
私も先生にはお叱りをいただきましたが、
いまとなってはよい経験をしたなと思い出すところです。