今年になってから、
若林区内の地域の方々から、
小中学生の通学路である、
今泉1丁目のライオンショップ前の交差点において、
歩道に3カ所、約10センチ四方の石が飛び出ていて、
低学年の小学生などは通学のときに転倒する子が多い、
なんとかならないものか、
との要望をいただきました。
その場で立哨されている交通指導隊六郷分隊の隊員の方々からも、
この点について指摘をいただいたところでした。
さっそく現地に行ってみると、
私有地である駐車場と道路の境界に、石が飛び出ており、
小さな子が気づかずに歩いたら確かに危ないなという状況でした。
これはいわゆる土地の「境界標」であり、
境界の点や線の位置を表すための標識とされているものです。
古くは境界石だったこともあり、
その名残で平地の真ん中に飛び出ている状況になっていたのかもしれません。
駐車場と市道の境界でもありましたので、
自民党の仙台市議会議員の方に相談し、
若林区役所のみなさんはじめ関係の方々に動いていただき、
平面の境界標を代替的に設置することで、
子供たちが歩いても転倒することがないような状況になりました。
ご尽力いただいたみなさま、ありがとうございました。
現在、県知事選や衆院選が行われており、
政権公約、候補者の公約をみると、
わが国の将来、地域の中長期的な課題の解決など、
政治が抱える大きなテーマ、政策について論戦が交わされています。
それに比べると、
若林区の今泉1丁目のライオンショップという、
地域の方々しか知らない土地で、
六郷小学校の低学年の子供たちの交通安全であり、
もしかすると先生も保護者も地域の方々も、
このことについては誰も知らないかもしれない、
そして私も要望をいただくまで気づかなかったことでした。
非常に小さなことでありますが、
子供たちの様子を見て危ないと感じた方がいらっしゃって、
市議の方にも共感していただき、
区役所はじめ関係機関の方々にもご理解をいただき、
私たちの税金の一部が使われることによって、
子供たちの安全が図られるという一事例であります。
いただいたすべての要望が実現するわけではありませんし、
法制度の壁もあったり、予算の限界もあったり、
地域で必ずしも賛成ではないというテーマもあったりして、
日々苦労していますが、
今回の件については、
「小さくても政治が動いた!」
というイメージがわいた一件でした。
ご要望いただいたみなさま、
ご尽力いただいたみなさまに感謝申し上げ、
六郷小の小学生が元気に、そして無事に学校に行けるよう、
これからも尽力していきたいと思います。
(第4061号 令和3年10月27日(水)発行)