2017/10/30
『陸王』と成功者の事情について
世の中では成功している人がたくさんいますが、大概メディアで連日取り上げられるような成功している人は、
しばらくすると手のひら返しのように、
メディアで叩かれたりするものです。
しかしこの前提として、
テレビに出てくる成功者について、
多くの方々は、
「運がよかったので短期間に世の中に出てきた」
ように思っているのではないでしょうか。
実際のところそういう人もいるかもしれませんが、
世の中そう簡単に成功するはずもなく、
実は下積みを重ねていたり、
いろいろな苦労を経て成功しているという人がほとんどです。
今月からTBS日曜劇場で、
テレビドラマ『陸王』
が始まっています。
池井戸潤の小説のドラマ化なのですが、
役所広司の演技もいいですし、
ちょっとしか見ていませんが、
見ていると、
経営者の苦しみ、
資金繰りの苦しさが
私も会社と落選後の政治活動などで経験したので
痛いほどよくわかります。
『陸王』
⇒http://www.tbs.co.jp/rikuou_
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【引用ここから】
埼玉県行田市にある足袋製造会社「こはぜ屋」は
創業から100年の歴史をもつ老舗だが、
近年は業績が低迷し資金繰りに悩んでいる。
そんなある日、
「裸足感覚」を取り入れたランニングシューズの開発を思いつき、
社内にプロジェクトチームを立ち上げる。
会社の存続をかけて異業種に参入した「こはぜ屋」だったが、
資金難、人材不足、大手スポーツメーカーの嫌がらせや
思わぬトラブルなど様々な試練に直面する。
宮沢たちは坂本や飯山の協力や有村や村野の助言を受けて、
試行錯誤を続けながらランニングシューズの開発に邁進するのだっ
【引用ここまで】
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まだこのドラマは始まったばかりですので、
事業が成功してはいないのですが、
成功した事業、
成功した人の陰には、
実はたくさんの登場人物がいて、
またたくさんのそれぞれの場で努力した人がいて、
多くのドラマの偶然、奇跡の積み重ねの結果が、
最終的に一つの「成功」を生み出すんだな
ということをあらためて感じます。
そう考えると、
決して一人の力だけでは、
いかなる「成功」も生み出せないなと思うわけです。
政治家にとっての選挙も一緒ではないかと思います。
多くの支援者がいて、
候補者の見えないところで、
一生懸命声がけをしてくれたり、
手紙を書いてくださったり、
メールを送ってくださる方がいて、
はじめて「当選」につながるのだと思います。
政治家一人の力だけではそうはいきません。
しかし一方で、
成功している人について、
「あいつはいいなあ」
とか、
「何も苦労せず成功してけしからん」
と心の底で妬みのような気持ちが起こる人も
いるかもしれません。
ところがどんなに成功している人でも、
人にはそれぞれ事情があります。
冒頭述べたように、
下積みに苦労していたけれど、
決してそれを見せない人だったり、
いつも笑顔で楽しそうにしている人などは、
苦労知らずでいいなあと周りからは思われがちです。
しかしながら、
実は素晴らしい成功を収めている時の人であっても、
家庭では問題を抱えていたり、
幸せそうな家族に囲まれているとされる人には、
仕事上の尽きない悩みがあったり、
やはり人にはそれぞれ事情があります。
そんななかでも、
やはり努力して成功した人を目標として、
みんながほめたたえる、
そういう社会にならなければ、
それを見ている子供たちは、
努力をしなくなってしまうのではないかなと思うのです。
そうした風潮がもし蔓延するならば、
結果として、
国力の衰退を招くことになるでしょう。
まずは私自身もそうしなければと思っていますが、
成功した方々の努力を見つけて、
敬意を持つこと、
そして私自身も、
これからさらに努力を重ねていかなければと思います。
まあなかなかむずかしいことですし、
我が身を振り返ると、
いろいろと反省点ばかりの日々ですが、
自分が目標とする方々の姿をめざして、
自分自身もさらにさらに成功できるよう、
努力はし続けていきたいと思っているところです。