2017/08/30
平成29年度北海道・東北六県議会議員交流大会に参加、第三分科会「地域産業の競争力強化」に出席、宮城県を代表して発表
8月30日、秋田ビューホテルで開催されました、平成29年度北海道・東北六県議会議員交流大会に参加しました。
山川龍巳株式会社わらび座代表取締役の講演
「地域力とリージョナルシアターの役割」に引き続き、
第三分科会「地域産業の競争力強化」に出席、
宮城県を代表して
「宮城県における地元企業の自動車産業参入について」
をテーマに発表しました。
終了後は交流会に参加、
北海道・東北の各地議員をはじめ、
秋田経済界で活躍する方々に様々なお話をうかがいました。
よく考えてみると、
私のまわりには秋田出身の方がたくさんいて、
私のことを一生懸命応援して下さる方のなかにも、
年齢問わずけっこう秋田の方がいるなあということに
あらためて気づきました。
秋田で地域のために頑張っている方もいれば、
仙台で秋田のことを熱く思う方もたくさんいらっしゃり、
いずれにしても東北全体の発展に
政治家として取り組んでいくことに、
私自身これからさらに意識を向けていきたいと
以前よりもその思いが増したところです。
第三分科会で宮城県を代表しての発表をしましたので、
その内容につき皆さんにシェアしたいと思います。
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平成29年度北海道・東北六県議会議員研究交流大会
第3分科会「地域産業の競争力強化」
平成29年8月30日 宮城県議会議員 渡辺勝幸
宮城県議会議員の渡辺勝幸と申します。
私からは、「宮城県における地元企業の自動車産業参入について」
資料に基づきましてご説明を申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
宮城県におきましても、
様々な分野において「地域産業の競争力強化」
この十年、震災はありましたけれども、
大きく変化を遂げている地域産業がこの「自動車産業」
宮城県は、県庁所在地である仙台が「支店経済」
その産業構造が第三次産業に偏っております。
今後ますます生産年齢人口の大幅な減少が予測されるなか、
第二次産業である製造業のウェイトを高め、
若い人の雇用を創出し、
1次から3次産業のバランスをとることが大きな課題となっており
そのようななかで平成18年5月、
宮城県における自動車関連産業の集積に資することを目的として、
関連する産学官金連携及び広域連携をめざし、
「みやぎ自動車産業振興協議会」が設立されました。
平成23年1月にはセントラル自動車株式会社(
宮城県黒川郡大衡村に立地した新工場で生産を開始、
初の宮城県産自動車が誕生するにいたりました。
しかし残念なことに直後の平成23年3月に東日本大震災が発生、
本県の製造業は大打撃を受けることになってしまいました。
その後トヨタによる東北復興支援の表明があり、
また翌平成24年5月には、
地元企業の自動車産業への参入のための具体的取組を
新たに「みやぎ自動車産業振興プラン」としてとりまとめ、
自動車産業で復興をけん引しようと努力をしてまいりました。
次に、宮城県内自動車産業の現状と課題ですが、
県内で自動車産業に参入している企業は約180社であり、
電装品、機械加工、自動機、金型・冶工具、
また相手方は、以前から県内に立地している
大手自動車部品メーカーが多く
全体の3分の1を占めております。
しかし課題も多く、
近年立地が進むトヨタ系への参入は多くはないということ、
また、
そこで宮城県では「車づくり」が地元に根付くために、
平成23年度から32年度までの10年間で、
「新規受注件数300件以上」
を目標として、
「受注獲得」「人材育成」「技術開発」
に関する支援に取り組むことといたしました。
順次、その内容についてご説明いたします。
まず「受注獲得」としては、展示商談会事業を実施しております。
平成29年2月に、愛知県刈谷市において、
新潟県・北海道を含む8道県合同で、
「とうほく・北海道 自動車関連技術展示商談会」を開催いたしました。
また取引拡大の支援として、
みやぎ自動車産業振興アドバイザーなどによる企業訪問活動も実施
二番目に「人材育成」としては、
研修開催事業を実施、
「自動車部品機能・構造研修」、「若手人材育成自動車研修」
三番目に「技術開発」としては、
自動車部品の性能を把握し、
新技術・新工法の提案につなげるため、
性能分析・調査等の技術的な支援を実施しております。
たとえば、「新型プリウス機能・構造セミナー」を実施し、
プリウス一台をすべて部品に分解し、
どこにどのような部品が使われているかを理解していただいたり、
「自動車部品開発【提案活動】事例セミナー」を実施し、
相手先にこのような部品を使うとさらに性能が向上しますよ、
という「提案型」の営業・開発を促す支援を進めております。
最後に、新規受注件数の状況ですが、
以上ご説明しました各種事業を展開することにより、
新規受注獲得数も順調に推移しており、
平成28年度分については、
54件の受注となっており、
平成23年度以降の6年間の合計では
273件となっているところでございます。
平成23年度から32年度までの10年間で、
「新規受注件数300件以上」
県内・東北地方において、サプライチェーンの形成が進むなか、
新たな受注獲得のハードルは高くなってきております。
またかねてより、
量産部品での参入は容易ではなく、
県内企業においても
「売り込み方がわからない」
「見積で高いと言われる」
「ニーズに見合った生産設備がない」
「新技術・新工法を提案できる企業が少ない」
などの課題が明らかになってきているところでもあります。
こうした課題を解決していくために、
さきほどご説明いたしました、
「受注獲得・人材育成・技術開発」に関する事業を推進し、
同時に、みやぎ自動車産業振興協議会を中心に
プラン自体のPDCAを進め、必要な見直し、
「改善」
私たち宮城県人、北海道・
まじめであることにとどまらず、
積極的に課題を見つけ、
提案型で臨む姿勢が重要であり、
地元企業の自動車産業参入には、
私たち自身の意識の改善も必要なのではないかと思っております。
以上で宮城県の発表を終わります。
ありがとうございました。