2016/09/30
【渡辺勝幸一般質問】大綱3 オリンピックと文化・和食・健康について─第357回宮城県議会(平成28年9月定例会)
9月27日、第357回宮城県議会(平成28年9月定例会)において、
渡辺勝幸は一般質問に立ちましたので、
このメルマガで数回に渡って、
一般質問の内容等についてお伝えしたいと思います。
今日は4回目、最後として、大綱3点目、
「オリンピックと文化・和食・健康について」
の質問内容をお伝えしたいと思います。
文化振興の機運を活かし、2千席規模の音楽ホールを。
我が県の優れた食材を世界にPR。
全世代で齲歯率が全国平均以下となるよう、
復興五輪として開催される東京オリンピック・
など以上を質問いたしました。
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【一般質問要旨】
1 スポーツ政策の推進について(子供・運動部活動・被災地・
以下3点について知事及び教育長の所見を伺いたい。
(1)県立高校における運動部活動の現状・環境整備について
イ 男女共学化を進めてきた県立高校では、
その弊害として主に男子が多く参加する運動部の衰退が見られる。
こうした高校の運動部に対しては適切な支援が必要と思うがどうか
ロ 我が県の運動部活動振興にとって重要な、
文部科学省の「運動部活動指導の工夫・改善支援事業」
運動部活動の環境整備の充実は極めて重要なテーマであり、
国に対して必要性を強く訴えていくべきと思うがどうか。
(2)地域のスポーツの場の確保や生涯スポーツの一層の振興・
地域特性を踏まえたスポーツ施設の整備が必要であり、
学校体育施設の開放も含め、
(3)我が県では指導者育成の取組をはじめ、
指導員養成研修等事業やボランティア養成・
種目別の指導者育成が急務だ。
障害者が身近な地域でスポーツに親しめる環境づくりを県として更
2 オリンピックと観光・地方創生について
以下2点について知事の所見を伺いたい。
(1)スポーツツーリズムなどのテーマ別観光について、
広域的視点も踏まえ積極的に取り組むべきと思うがどうか。
(2)ホストタウンについて国の財政措置もあり、
意欲ある自治体をスポーツ環境整備も含めて支援すべきと思うがど
3 オリンピックと文化・和食・健康について
以下4点について知事の所見を伺いたい。
(1)オリンピックは文化の祭典でもあり、
文化振興の機運を活かし、
(2)我が県の優れた食材を世界にPRする貴重な機会だが、
今後の食文化の世界への発信についてどう考えるか。
(3)全世代で齲歯率が全国平均以下となるよう、
市町村や関係機関と連携し積極的に取り組むべきだがどうか。
(4)復興五輪として開催される東京オリンピック・
決意を含めてどうか。
【一般質問要旨ここまで】
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第三五七回宮城県議会(平成二十八年九月定例会)
宮城県議会議員渡辺勝幸一般質問(平成二十八年九月二十七日)
【大綱3】オリンピックと文化・和食・健康について
(1)
大綱三点目、「オリンピックと観光・地方創生について」
オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典であると同時に、
文化の祭典でもあります。
「オリンピック憲章」には文化プログラムに関する条項があり、
四年後に向けて、「東京キャラバン」
様々なジャンルのアーティストが集う、
文化ムーブメントがスタートしています。
これは東京都生活文化局、
公益財団法人東京都歴史文化財団の事業として実施されたものです
先般、九月三日、四日に、
私がPTA会長を務めている仙台市立沖野東小学校の体育館に、
「東京キャラバンin東北」
野田秀樹氏をはじめ、
ミュージシャンである東京スカパラダイスオーケストラ、
能楽師で重要無形文化財保持者である津村禮次郎氏など、
わが国を代表するアーティストが集まり、
小学校の合奏団とともに演奏をしたり、
演劇を見たり、能を見たりするという貴重な機会でした。
日本を代表するミュージシャンと演奏した子供たちは
今までにない素晴らしい音を出せるようになったり、
小さい子供が能の舞いを、おそらく初めて見たのでしょう、
不思議そうな表情で見ていたりと、
文化と教育が融合した大変素晴らしいキャラバンでありました。
この仙台での東京キャラバンは、
メディアでも大きく取り上げられましたが、
これから全国でこうしたオリンピックに関連する文化事業が
開催されるとうかがっております。
文化庁においては、
今年秋から「文化プログラム」を全国津々浦々で推進、
数値目標として、
二十万件のイベント、五万人のアーティスト、
五千万人の参加・訪日外国人旅行者数二千万人に貢献するとし、
国が地方、民間とタイアップして、
日本遺産、文化芸術による地域活性化・国際発信事業、
劇場音楽堂等活性化事業等を支援していくとしております。
本県においては、
音楽専用ホールを建設しようという動きがあり、
仙台経済同友会等経済人、
そして宮城県吹奏楽連盟などの市民団体が
「復興を祈り二千席規模の音楽ホール設立を」ということで
署名運動等を展開しております。
また仙台市では、平成二十七年度に「音楽ホール整備検討調査」
立地場所や整備手法の調査を行っております。
宮城県民会館は築年数五十二年、
仙台市民会館は築年数四十三年と
建物の老朽化が進んでおります。
さらに東北各県においては青森県、岩手県、福島県には
既に二千席規模のホールがあり、
さらに秋田県、
東北地方においては宮城県だけが立ち遅れている状況にあります。
そして、秋田の事例を見てみますと、
秋田県と秋田市が共同で二千席のホールをつくろうということで、
現在稼働している秋田県民会館と秋田市文化会館の機能を統合、
県民会館を解体してその敷地に
新たに文化施設を建設するということが決まっております。
この県と市の連携により、
それぞれ単独で施設を新たに建設した場合と比べて、
ロビーや共用部の共通化などにより
事業費を約四十億円、年間運営費を約九千万円圧縮できる
との試算がなされております。
あるヴァイオリニストが「演奏家とは何か」と問われたところ、
「演奏家は再生家である」と答えました。
音楽は時間を越え、
楽譜の通りに何百年前と同じ曲を演奏することができますが、
音楽を聴くことによって、
私たち自身も過去の想いを蘇らせることができたり、
自然に勇気や元気を取り戻すということがあるように思います。
心の復興には音楽の役割は欠かせません。
「復興」というキーワードを共有しながら、
宮城県と仙台市が前向きに取り組むべきと考えます。
オリンピックに向けた文化振興の機運を生かし、
二千席規模の音楽専用ホールの建設を
仙台市と連携して進めるべきであると考えますが、
宮城県としての見解をお伺いいたします。
(2)「和食」、県産食材の世界への発信について
今年五月には国において、
「二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会における
日本の食文化の発信に係る関係省庁等連絡会議」
が、農林水産省を中心として発足しました。
この連絡会議では、
「ユネスコ無形文化遺産に登録された『和食』をはじめとした、
日本の文化・魅力を発信するとともに、
我が国の優れた農林水産物輸出促進を後押しするために、
選手村等での日本食の提供や提供される食事における
国産材活用に向けた取組、大会時における日本食・
政府と関係機関が緊密に連携を図って進めていく」
まさに食材王国宮城が、
海のもの山のものといったすばらしい県産材を、
世界に発信しやすくなる貴重な機会であると考えます。
特に近年、宮城県産の和牛と日本酒は
海外でも高い評価をいただいております。
宮城の食文化の世界への発信について
今後どのように考えるか、
その所見をお伺いいたします。
(3)「宮城県歯と口腔の健康づくり基本計画」
さて、その昔、「芸能人は歯が命」というCMがありましたが、
スポーツ選手にとってもまた、
歯のケアは重要であり、
近年、スポーツにおける
歯科の重要性が認識されてきております。
確かに私たちの日常においても、
重い物を持ち上げる時には、
手や足に力を入れる瞬間、
自然と歯を食いしばるものですし、
ゲートボールの上手い高齢者が入れ歯を外すと下手になってしまう
スポーツと歯の関係は重要であります。
さらに歯は健康の基本であり、
歯と口腔の健康の維持が全身の健康を保持増進していく上で
大きな役割を果たしています。
宮城県議会においては、
平成二十二年十二月に議員提案条例として公布・施行された
「宮城県歯と口腔の健康づくり推進条例」に基づき、
基本計画が策定され、
平成二十三年度から二十九年度までの
計画の終期(終わり)が来年度になっております。
宮城県民の一人平均むし歯経験歯数(歯の数)については、
全ての年齢階級において、
宮城県が全国平均を上回っている状況にあり、
また宮城県の小・中学生の「むし歯有病者率」は、
減少傾向にこそありますが、
平成二十七年度最新の調査結果においても、
残念ながら全ての学年において、
全国平均を上回っているという状況にあります。
市町村や歯科医師会等の関係機関と連携して、
あらゆる世代において、
う歯率が全国平均以下となるよう、
効果的な施策に積極的に取り組むべきと考えますが、
県の見解をお伺いいたします。
九月八日には、小池百合子東京都知事と今村雅弘復興大臣が会談、
東京五輪を「復興五輪」とし、
「
聖火リレーや一部競技の実施、
被災地の食材・資材の活用等に向けた連携などを通じて、
さまざまな困難を乗り越えた日本の元気な様子を世界に伝えていき
というコメントを出しております。
「東京で」開催されるオリンピックと見るのではなく、
「復興五輪」として、宮城県が関わるチャンスが
非常に大きい国家イベントであると私は感じております。
最後に、この東京オリンピック・パラリンピック競技大会に
宮城県としてどう関わっていくか、
村井知事よりの決意をお伺いし、
私の壇上からの質問を終わらせていただきます。
質問内容についてのご感想、
ご意見、ご質問などいただければらいがたく存じます。
すべてにお返事はできませんが、
今後の活動に役立ててまいります。
「渡辺勝幸 宮城県議会県政活動報告」(ブログ)
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【渡辺勝幸一般質問】前文
─第357回宮城県議会(平成28年9月定例会)(H28.9.
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【渡辺勝幸一般質問】大綱1 スポーツ政策の推進について(子供・運動部活動・被災地・
─第357回宮城県議会(平成28年9月定例会)(H28.9.
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【渡辺勝幸一般質問】大綱2 オリンピックと観光・地方創生について─第357回宮城県議会(
─第357回宮城県議会(平成28年9月定例会)(H28.9.
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