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起業家に必要な、応援してくれる人の存在、そして「いづい」世界へ飛び込むこと

現在、つくる仙台で会社設立に向けて、
起業支援をしている、とある案件があります。


事業計画をゼロから一緒につくり、
融資の件から広報計画、補助金計画まで、
やるべきことはたくさんあります。


毎回新規事業立ち上げの支援をしていて思うのですが、
立ち上げのときにこれは大事だなとあらためて感じるのは、

「いろいろな方に応援をしてもらうこと」

です。


事務所を立ち上げるならば、
不動産屋さん、事務機器屋さん、
電気工事屋さん、建設工事屋さんの力が必要ですし、

名刺をつくったりするなら名刺屋さん、
はんこ屋さんの力も借りなければなりません。

チラシをつくるならば印刷屋さん。


いろいろな方をつくる仙台でもご紹介しますが、
起業するまさにその時点までに、

どれだけ多様な仕事をしている人を知っているか、
これも大事なことだなあと感じます。


しっかりした事業計画も必要、
資金調達も大事、
堅実な採用も必須です。


起業するときにやるべきことはたくさんありますが、
スタートアップ時に自分のまわりにどれだけの人がいるか、
応援してくれる人がどれだけいるか、

これは起業の成功を計るメルクマールであると言えるでしょう。


自分のまわりには
応援してくれそうな人がだれもいないなあと思ったら、
一呼吸おいてみるのも大事かもしれません。


私自身を振り返ってみても、
まわりの人に助けられて何とかここまで来たと思います。

一人ではとても続かなかったなあと。





もう一つ思うのは、
自分の一段上のステージにいる人たちの中に
入っていくということです。

志を同じくする者、
仲の良い友人グループで集まることも
非常に大事ですが、

成功していく起業家を見ていると、
さらに一歩足を進めて、

自分の一段上のステージにいる人たちの輪に
積極的に入っていき、

恥をかいてでも、
苦しくても、

そこに食らいついていき、
そこから多くを学んでいるものです。


仙台弁で言うところの

「いづい」世界へ飛び込む

そんな感じです。


私自身も、
このことを強く意識しています。

Do No Harmの原則─善意の動機とは裏腹に結果として相手を傷つけてしまう可能性

理想に燃え、
大いなる志を持って、

日々前を向いて活動をしていくということは、
リーダーにとって大切な心がまえであると思います。


政治の世界だけでなく、
社会活動をする方、

ボランティア活動、
NGO、NPO活動、

様々な分野でこうした熱い想いを持った人が、
世のなかを変えていくのだろうと思っています。



しかし人間の世界は不思議なもので、
理想を熱く追い求めているのに悲惨な結果が生まれるということも、
ないわけではありません。

理想に燃え、
大いなる志を持っている人を、
私たちの子供の世代、孫の世代でも生み出していかなければ、

世のなかよくならない、

そう私も確信をしていますが、

結果として、
悲惨な世の中が生み出されてしまったならば、
意味はないなあと思います。





先日私の所属している仙台JCの、
金ヶ崎理事長から、

「Do No Harmの原則」

という非常に含蓄のあるお話を聞きましたので、
みなさんにシェアしたいと思います。



「Do No Harmの原則」

とは、


相手のためを思って行動を起こすとき、
何があっても最低限、相手を傷つけないこと



をいうのだそうです。


善意の動機とは裏腹に、
結果として相手を傷つけてしまう可能性。

相手のためになろうとしてした行為が、
逆に結果として相手に悪影響を及ぼしてしまった、

こんなことは誰しも経験しているのではないでしょうか。

私も思い当たる節があります。



国連で働く田島麻衣子さんという方のホームページに、

世界の国際支援現場で起きている、
この「Do No Harmの原則」についての事例が紹介されています。



──────────────────────────
【引用ここから】


長年の内紛で、国内システムのほとんどが破壊された国。

地雷に囲まれ、反政府ゲリラがコントロールする地域。

収入も限られる中、人々は人道支援に頼る生活を続けていた。

その地域を支援するドナーは、非常に限られていたという。

反政府ゲリラが標的に掲げるあるドナーから供与された支援物資は、
彼等の強い意志ゆえにシンボルマークが付けられていた。

支援物資を抱え家に帰る旅路で、罪なき人々は、
なんとそのドナーを標的にするゲリラにより捕らえられてしまったという。

(中略)

多くの利害関係が複雑に交錯する場所にあって、
外部の人間が思い描く「善なるロードマップ」は、
それが単純であればあるほど通用しないと思う。

今週は、現時点で、世界で最も難しい人道支援とも言われる
ソマリアのオペレーションを一定期間率いた人間と話をした。

2週間ごとに自分が交渉する政府側の担当者が
暗殺・戦死・クーデター等の理由で交替したという。

彼から受け取ったメッセージは二つ。

まず、本当に結果を出したかったら、
良いことをしているという自意識を捨て去ること。

そして、現場と相手を知って、知って、
そしてこれ以上ないまでに知り尽くすこと。


【引用ここまで】
──────────────────────────

田島麻衣子さんのホームページ




善意を実現し、
結果を出すためには、

きめ細やかに現場を知り、判断し、
単純な思考に陥らないようにする。


「Do No Harmの原則」を、
国際支援の現場の話というだけではなく、
日常生活においても意識をしていきたいと思います。

【再録】貴族院廃止を主張する少年─小原鐵五郎(城南信用金庫理事長)その2─昭和時代の私の履歴書

昭和の偉人たちが何を考え、失敗にどう対処し、
それをいかに乗り越え、どんな成功を収めたのか、

日本経済新聞に掲載されている、
自伝コラム「私の履歴書」から
探ってみたいと思います。



私の履歴書─昭和の経営者群像〈9〉


小原鐵五郎は、元気に少年時代を過ごし、
大言壮語の子供でした。

しかし謹厳な父にとっては、
子供のくせに大きなことばかり言う、と、

「そんな能書きばかり言っているなら、
 品川の天竜寺前に行け」

とおどされたのでした。

天竜寺とは南品川、
そのころ、大勢の乞食がたむろしていたところでした。

しかしそこの乞食はただの乞食ではなく、
「天下の乞食」でした。

その昔、徳川幕府は“あやしげなる人物”を高輪の大木戸の中へは一歩も入れようとしませんでした。
したがって、志を抱いて江戸をめざした浪人あるいは不始末をして国元を飛び出した武士も、ここで足止めをかけられたものでした。

勢い近くの天竜寺に巣食って乞食生活。

しかし

「おれはただの乞食ではないぞ」という自負がありました。

たき火を囲み、天下国家のこと、
大いに並みいる連中に吹く、この名残が当時もあり、
天竜寺前には「天下の乞食」が集まる「名所」となっていたのでした。


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香港の学生による雨傘革命とは─本日は統一地方選後半の投票日です!

今月は全国で、
私と志を同じくする多くの仲間が、

統一地方選で戦っていましたので、
仕事をしながらも
応援に駆けつけるというハードな日々でした。


山形県米沢市
埼玉県行田市
千葉県市川市
千葉県印西市
山形県米沢市
東京都小平市


様々な地域へ行き、
ひたすら真剣に地域の課題と向き合ってきた
同志たちの審判の日が本日となります。


前半戦含め、
残念ながら投票率の低下、

無投票の選挙の増加など、
政治への無関心、選挙への無関心が
年々高まっているように感じます。




ところで昨年9月、
香港で反政府デモがあったことを
みなさんはご存知でしょうか。


「雨傘革命」

とも呼ばれるこの反政府運動は、
10代、20代の学生を中心とする運動でした。


その昔、
香港はイギリスの植民地として発展し、

イギリスの制度のもと、
民主主義を根幹とし、

わが国と同様、
議会の民選化を実施していました。

香港はアジアの中でも大きく発展した都市の一つでありましたが、
1997年、施政権がイギリスから中国に返還され、

現在は中国の特別区ということになっています。

ちなみに現在、
中国では民主的な選挙は行われていません。


但し特別区ということもあり、
次回2017年の

「香港特別行政区行政長官選挙」

から1人1票の「普通選挙」が導入される予定でいました。


ところが中国の全国人民代表大会(全人代、国会)常務委員会は
昨年2014年8月31日に突然、

行政長官候補は指名委員会の過半数の支持が必要であり、
候補は2,3人に限定する

と決定します。


簡単に言うと中国政府は香港で、

「民主的な選挙はしません」

ということですね。

その後、香港の民主化団体は、
指名委員会の多数は親中派で占められるため
中央政府の意に沿わない人物の立候補を事実上排除する方針だと反発。


大規模なデモ運動になりました。



わが国日本においては、
選挙は民主的に行われ、

一票でも多く民意を獲得した政治家が、
定められた任期の中で、
住民から負託された権力を行使する。


当たり前のような話ですが、
おとなり香港では当たり前ではなくなってしまったわけです。


そしてもしかすると、
30年、50年先のわが国において、
いまと同じように民主的な選挙が行われているかどうか、

これもわかりませんよね。



私は自分自身を振り返り、
選挙で落選し、
4年間大変な生活だったなあと思っていますが、

そうであっても
それが民意、
選挙は結果がすべてであり、

この民主主義、
日本人が昔から大切にしてきた「話し合い」、
衆知を集めてみんなが納得するような方向性をつくる、

これが失われてはいけないと思っています。


私たちの子供や孫の世代で、
これがどうなっているか、
それはわかりません。


しかしいま、
投票できることのありがたさ、

一票では世の中変わらないかもしれないけれども、
たくさんの票が集まれば一つの政治の形をつくることができる、

わが国でこうした政治に携われることにあらためて感謝し、

ぜひ多くの皆さんに
今日は投票所に足を運んでいただきたいと思います。




【参考動画】
民主主義を求め闘う香港の若者から日本の友へ

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宮城県議選若林選挙区(令和元年10月27日執行・投票率28.18%)
当 渡辺勝幸    自民現  10,273
当 三浦奈名美   立民新 7,634
当 福島一恵    共産現 7,047
次 高橋克也    自民新 6,486

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宮城県議選若林選挙区(平成27年10月25日執行・投票率31.28%)
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120216 gaitorokuchonomeAkXOfoVCMAAmJYo 早朝街頭を続けています。平成24年1月撮影。

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