「起業集団つくる仙台創業スクール」もはじまりました。
起業志望者、
とりわけ女性起業志望者が熱いです。
私は創業スクールをやろうと決めた時、
たとえ受講者が数名でも、
本気で起業するという志ある人がいればいいと思っていたのですが、
現在男女合わせて約20名の精鋭が集まり、
回を重ねるごとにパワーがみなぎっています。
同じ志を持つ同志としておたがいの交流も深まっているようですし、
毎回出される他の人の宿題を見て(メーリングリストを使っています)、
負けていられないと奮起、
切磋琢磨している姿もまたすばらしいですね。
私も起業家のたまごに負けないよう、
あらためて頑張りたいと思いました。
今回の創業スクールは「スクール形式」ですが、
起業支援コンサルティングのときは「1対1」で起業家と向き合います。
その際、私が重視していることはいくつかありますが、
ここでは3つのことをみなさんにシェアしたいと思います。
ご自身のビジネスのヒントになれば幸いです。
【1、選択肢をつくる】常日頃私もさまざまな経営の勉強をすることによって、
インプット量を蓄積しています。
本からだけではなく、
多くの方と会うことによって耳学問で得る知識もまた重要です。
ここから分析、検討して、
ケースによってこの場合はこうだろうか、あの場合はこうだろうかと、
クライアントの方に選択肢をつくることができるように
日頃から考えています。
【2、時間をつくる】なぜ安くはないお金を払ってでも、
起業支援を受けるのかと言えば、
それは起業のパターンを知っていただくことによって、
起業家にとっての「時間をつくる」ことができるからです。
起業後直面する様々な問題を、
認識し、解決のため情報を得て、
計画し、実行する。
本気でやろうと思えば、
人に頼ることなく、つくる仙台に頼ることなく、
本を読んだりセミナーを受けたりすれば、
安く、時にはただで手に入れることは可能です。
しかし膨大な時間がかかる。
私もそんな痛い経験をしたことがあります。
自分ひとりでやろうとして遠回りし、
時間を無駄にした。
人生は長くはありません。
これもまた、他人のことは分かるが自分のことは客観視することができない、
そんな理由によるものと思います。
また、いろんな人の意見を聞くことは大事なのですが、
それによって情報量が多くなりすぎ、
経営者としての決断が鈍ってしまうということもあります。
自らの原点、自らの経営軸に合った
一人のメンターとしっかり取り組むことによって、
成功への道は近づきますし、
時間をつくることが可能になってくるわけです。
しかしそのためには起業家自身が核となるものを持っていなければなりません。
【3、やる気をつくる】起業家や経営者は孤独です。
やる気を失うような困難が必ずやたくさん訪れます。
そんなとき、
いくら経営理論として正しい理屈であっても、
モチベーションを下げるようなことは私は言わないようにしています。
孤独な人に追い打ちをかけるような、
正しいけれどもきつい言葉を浴びせることによってでは、
発言する方は気持ちがいいものですが、
経営は立ち直りません。
きつい言葉を言ってもいいのは、
本人にそれを受け容れる態勢ができているときです。
態勢ができていないときに正論を言っても、
それはただの罵詈雑言にしか聞こえません。
私は、どんなに困難なことが起きても、
経営者本人のなかの火が消えてさえいなければ、
まだまだ打つ手は無限にあるんだという
そんな気持ちが少しでも残っていれば、
「大逆転は可能」だと思っています。
自身にやる気さえあれば、
サヨナラホームランを打つことはどんな人にも可能なのです。
大感動のシーンの前には、
必ずといっていいほど困難があるものです。
やる気の火だけは決して消してはなりません。
起業志望のみなさんは、
当然ですがやる気に燃えています。
まださほど困難はきていないからですね。
そしてそんなみなさんはやりたいことを実現し、
地域を変え、社会を変え、
世界を変えたいと思っている方ばかりです。
起業家とともに、
新しい世界をつくる、
それがつくる仙台の使命でもあります。