「アナ雪」ですっかりその実力を世に知らしめたのが、
神田沙也加ですが、あの歌声はすばらしいですね。
七光りではない実力派と世間でも認めたのではないでしょうか。
そんな神田沙也加さんのお母さんは、
松田聖子さん。
40代の方なら松田聖子全盛期を知っているでしょうから、
神田沙也加は娘みたいなものでしょう。
そんなアイドル松田聖子も、
いまや52歳。
時の立つのは早いものです。
しかし先日ある本の松田聖子のエピソードを読んで、
アイドルだからというだけではなく、
人間としてすてきな行動をしているからこそ、
魅力を持っていられるのだなということを感じました。
「内面は外面にあらわれる」恐ろしいことではありますが、
確かにその通りかもしれません。
あるCAの方の著書からの引用です。
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【引用ここから】
国内線のCAとして、多いときで1日に2000人以上のお客様と接してきた私は、
「人の思いや気持ち(内面)は、日常の行動(外面)にあらわれる」
ことを学びました。
12年間のフライト生活を振り返ったとき、たくさんの方の笑顔が、いまも心に残っています。
なかには「もう一度お会いしたい」と思う、素敵なお客様もいらっしゃいます。
たとえば、歌手の松田聖子さん。
私が松田聖子さんに惹かれたのは、
彼女の振る舞いに、CAに対する気づかいが感じられたからです。
そのひとつが、お礼のしかたでした。
私がお茶をお出しした際、彼女は、となりの席の方とお話をしていたにもかかわらず、
可能なかぎり上体を私のほうに向け、私としっかり目を合わせ、
笑顔で
「ありがとうございます」
とお礼をしてくださいました。
それも一度ではありません。
フライト中、何度も同じようにおじぎをしてくださいました。
そして、なんと飛行機を降りるときにも、
「おいしいお茶をありがとうございました」
とお礼を述べてくださったのです。
松田聖子さんの振る舞いに、本当に、一瞬で心をつかまれたのを、覚えています。
私は、松田聖子さんが「有名人だから」という理由で、
「もう一度会いたい」と思ったわけではありません。
彼女が多くのファンに慕われているのは、
「相手がどう思うか」
「なにをすれば相手が喜んでくれるのか」
を察する「相手を気づかう心」があり、
それを言葉と行動に込める習慣を持っているからなのです。
そんな人は、ほぼ100%に近い確率で、
どんな人からも好かれます。
ですが、その気づかいの習慣を持っている人は、
わずかに「1%」でしょう。
そして、やろうと思えばだれでも実行できる、たった「1%」の習慣です。
「お茶をいただいたら、『ありがとう』を言う」のは、
だれにでもできることかもしれません。
ですが、レストランで見ていても、スタッフにお礼を言う人はとても少ないです。
相手に向き合い「だれにでもできるかんたんなこと」だけれども、
「1%の人しかやっていないこと」
を習慣にしている人は、ほぼ100%に近い確率で、
まわりの人の心を「あたたかく」するのです。
【引用ここまで】
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行動に人の内面はあらわれてしまうんだな、ということをあらためて感じます。
自分もこんな素敵な人になれるように、
行動から変えていきたいと思います。
松澤 萬紀『100%好かれる1%の習慣』