2011/10/31
復興 秋の陣―県議選激戦区ルポ(4)/◎若林(定数3)=仙台市若林区/現新7人、混戦の様相【河北新報】
◎若林(定数3)=仙台市若林区/現新7人、混戦の様相4人もの新人の挟撃に遭い、現職3陣営が危機感を強める。
「票の重みを背に受け頑張ってきた。議会で発言力も増した」
前回(2007年)トップ当選で、6選を狙う社民現職の本多祐一朗は22日、六郷地区の集会で支持を求めた。強力な後援会組織で深く浸透するが、後援会幹部は「新人から攻勢を受けている。苦しい」と漏らす。
前回の立候補者は4人。当選ラインを境に優劣は明らかだったが、今回は一転して混戦の様相だ。
5選を目指す自民現職の千葉達は、実績を前面に掲げる。19日に一本杉町地区で開いた集会では「候補者の中で最年長。50~80代の立場で年金、福祉に取り組む」と強調した。知事村井嘉浩も駆け付け、県政与党の強みを演出して見せた。
もう1人の自民現職で再選を期す細川雄一は24日の集会で、必死の形相で訴えた。「私を使ってほしい。必ず期待に応える」。集まったのは、地盤の七郷地区の町内会や農協の関係者ら約450人。地元の票を固めきる戦術が加速する。
守りを強める現職を、新人陣営は攻め立てる。
プレハブの仮設住宅が立ち並ぶ日辺地区で25日、共産新人の福島一恵が被災者に声を掛けて回った。「村井知事は東京の大企業を向いている。皆さんの声を県政に届け、復興を加速させる」。仙台市議を5期20年務めた知名度を生かし、保守層への食い込みも狙う。
みんなの党新人の菊地幸郎は「増税なき復興」「脱原発」などを掲げた党のアジェンダ(政策課題)を携え、連日街頭に立つ。支援者回りも加速させている。
無所属新人の渡辺勝幸も、被災者目線を重視する。20日、地元の沖野地区の集会では犠牲になった友人の消防士を悼みながら「復興は遅れている」と強調した。
無所属新人小野寺一貴は幹線道路でつじ立ちし、知名度アップを図る。
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