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自民か民主か?

 来春の統一地方選にむけて、
 関係者のみなさんの動きが全国各地で熱くなってきたようです。

 先日、東京のある若手経営者の方とお会いしたのですが、
 20代で、ある地方議会選挙に立候補する方を応援しているので、
 リーフレットをみてほしいということで、
 拝見し、こうしたらいいのではというような話をしました。


 最近特に感じるのは、
 若くて優秀な政治を志す人ほど、
 国政ではなく地方議員をめざし、
 最終的にはその地元の首長になろうとしている人が
 多いなあと感じます。

 一部の地域だけではなく、
 全国的な傾向のように思えます。


 自分のふるさとを、自分の住んでいるところを
 よくしたい、
 自分がリスクをとってでも、
 地域のために力を尽くしたい、
 そういう若い人が増えている、
 ということは日本もまだまだ捨てたもんではないと思います。

 同時に、
 中央から地方へ人が動いているということも、
 時代の流れなのかもしれません。


 市町村区議、都道府県議、どんな形であれ、
 志を持ったそういう若い人たちを
 みんなで応援していきたいものです。



 さて、国政では、民主党政権に批判が集まり、
 かといって自民党が戻ってくるのもどうかね、
 という声が多いように感じます。

 両陣営ともに、お互い批判の応酬では、
 建設的な展開は望めません。


 いま必要なのは、
 自民でもない民主でもないという主張よりも、


 自民のよさも民主のよさも引き出そう 


 という主張なのではないかなと、
 私は最近特に思います。
 
 ビジネスでも人間関係でもそうだと思うのですが、
 二者が争うことよりも、
 二者のよさを引き出し、
 業界全体の雰囲気をよくすることによって、
 足の引っ張り合いではない、
 中身のある議論を進められればいいですね。


 薩摩と長州が喧嘩をしつづけていたら、
 日本はつぶれていたかもしれません。
 薩摩のよさと長州のよさをあわせもって、
 新しい明治という時代が生まれたのだと思います。

 
 私はまず足元から、
 娘二人のケンカを仲裁することから
 はじめたいと思います。






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ハロウィンパーティー楽しそう、だけど招待状が届いても

 最近、娘たちが、

  ♪おばけのおばけのストリート、
   ハロウィンパーティー楽しそう、
   だけど招待状が届いても、
   私は私は行けません

 と、エンドレスで歌っているので、
 何の歌かと思ったら、
 ディズニーランドのハロウィンパレードの歌なのでした。

 
 ディズニー・ハロウィン(東京ディズニーリゾート公式サイト)
 

 ハロウィンの季節まっさかりで、
 日本のあちこちでハロウィンの飾りつけが
 なされていますが、
 私が子供のころはなかったような気もします。

 ちなみに、ハロウィンとはウィキペディアによれば、


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 (以下ウィキペディア引用)

 ハロウィン 、あるいはハロウィーン (Halloween, Ha
 llowe'en) はヨーロッパを起源とする民族行事で、カ
 トリックの諸聖人の日(万聖節)の前晩(10月31日)
 に行われる。諸聖人の日の旧称"All Hallows"のeve
 (前夜祭)であることから、Halloweenと呼ばれるよう
 になった。

 ケルト人の行う収穫感謝祭が、カトリックを信仰する
 他民族にも受入れられたものとされている。由来と歴
 史的経緯からアングロ・サクソン系諸国で主に行われ
 る行事であって地域性が強く、キリスト教の広まる地
 域であれば必ず祝われるという訳ではない。

 (引用ここまで)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 
 ケルト人の収穫祭だったという説があるそうですが、
 それでは、日本のハロウィンは何かと言えば、


 11月23日 勤労感謝の日


 がそれにあたります。

 日本では、
 古くから五穀豊穣を祝う風習があったのですが、
 宮中行事として始まったのは、
 飛鳥時代の皇極天皇の御代なんだそうです。

 日本では、1400年前から、
 その年の収穫を祝う行事がずっと行われ、

 新嘗祭(にいなめさい)

 と呼ばれてきました。
 昭和22年にこの新嘗祭という名称が、
 勤労感謝の日に変えられ、いまにいたっています。

 勤労感謝の日は、本来五穀豊穣、収穫を祝う日
 だったわけですね。


 主要祭儀一覧(宮内庁)



 

事業仕分けはともかく、特別会計の問題点とは何か?

 事業仕分け第3弾が始まりました。

 枝野幸男、長妻昭代議士はじめ、多数の仕分け人が登場するそうですが、
 蓮舫行政刷新担当大臣は、常駐するわけではないようですね。


 それはともかく、前回(10/27)の


 事業仕分けはともかく、特別会計のメリットは何か?
 

 のつづきです。
 前回は、特別会計のメリットについてでしたが、
 もちろん特別会計にも問題点はあります。



 1、それぞれの特別会計ごとに所管の省庁が付いている
   ため、各省庁の既得権の温床になっている


 2、一般会計からの繰り入れや借り入れの存在等により、
   事業収支における受益と負担の関係が不明確になっ
   ている


 3、補助金投入が特別会計を管理する省庁の意向に沿う
   形でいい加減に行われているという批判

   →事実上、予算制約がソフト化(放漫化)しており、
    事業収入の確保や歳出削減努力がおろそかになる


 4、政府と国民の間、あるいは個別会計の歳出先の公的
   機関とその財源を負担する国民、納税者、あるいは
   政治家の間で情報の非対称性が存在するかもしれ
   ない

   →特別会計の中身まできちんと財務省が査定してい
    るかどうか不明、合理化行動が見られない



 従来から特別会計に対する、こうした批判を受けて、
 平成19年に「特別会計に関する法律」が成立しました。


 この法律は、

 1、平成23年度までに、特別会計の数を31から17へ縮減

 2、特別会計にだけ認められていた特例規定の見直し、
   共通ルールの策定(剰余金の処理等)

 3、企業会計の考え方を活用した財務書類の作成・国会提
   出やインターネットの利用等による情報開示

 というものでした。


 それぞれの特別会計は、
 各省庁の専門的判断も必要とするため、
 なかなかむずかしいところですが、
 企業会計に近づけるという発想、BS/PLと、
 情報の開示によって、
 少しずつ改善が図られているところではあります。


 また、お金については何事もそうですが、
 予算制約のソフト化、
 つまり放漫財政になりがちなところを
 どのように引き締めていくか、
 歳出削減努力を図る仕組みが必要なのだと思います。


 財務省の査定が入るのならそれはいいのでしょうが、
 それはまた大きな負担になりますし、
 まずはそれぞれの会計の、
 情報開示からはじまるのだろうと思います。




 参考:

 平成22年版 特別会計のはなし(財務省) 
 
 事業仕分け第3弾(行政刷新会議) 


 では、問題のある特別会計を廃止して、
 一般会計に繰り入れればいいのかというと、
 なかなかそうもいきません。

 今度は「埋蔵金」と「埋蔵借金」の話を
 書いてみたいと思います。


【特別会計についてのオススメ本】

 井堀利宏『「歳出の無駄」の研究』  




偉大な企業が衰退する五段階の過程 ─ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー3』

この夏に読もうと思っていて、手をつけられなかったのが、


ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー3』

著者ジェームズ・コリンズは、
ピーター・ドラッカーの弟子としても有名な経営学者。

前二作で世界有数の大企業が飛躍した理由を、
同業他社と詳細に比較分析し、好評を博したコリンズが、
今回は、


歴史上の偉大な企業が衰退していくのはなぜか?


ということを徹底的に研究したもの。
なかなか重厚で、示唆に富む本です。

読みながら、これは大企業にかかわらず、
小さな企業にもあるだろうし、
個人としてとらえてみることもできるのではないか、
と感じました。

自分自身もこの10年を振り返ってみると、
なるほどと言える部分が少なからずありました。


本書で、コリンズは企業の衰退を癌のようなものととらえ、
一つの類推をしていきます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下引用)

わたしは組織の衰退を、段階的な病のようなものだと
考えるようになった。初期の段階には発見するのが難
しいが、治療するのはやさしい。後期の段階には発見
するのは簡単だが、治療は難しい。組織は外形をみれ
ば強力だと思えても、内部では病が進行していて、急
速な衰退に向かう瀬戸際の危うい状態になっている場
合がある。

(引用ここまで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


この後コリンズは、
「バンク・オブ・アメリカ」の事例をもとに
内部でどのように病が進行して、
驚くほど急速に衰退したかを明らかにしています。


こうしたことを考えると、組織にしても人間関係にしても、
はたまた個人にしても、いかに継続し衰退しないでいられるか、
ということは、難しいものなのだなあと思い知らされます。

ちなみに、日本最古の企業は飛鳥時代に創建された金剛組
だそうですが、この本を読んだ後に思ったのは、
1400年の間、
企業を継続させるだけでもすばらしいことだということです。


それでは、どうしたら偉大な企業は衰退しないでいられるか、
衰退を防ぐことができるのか、というのが本書のカギで、
コリンズは、「衰退の五段階」という枠組みを提示しています。



 第1段階 成功から生まれる傲慢
                        
 第2段階 規律なき拡大路線
                          
 第3段階 リスクと問題の否認
                          
 第4段階 一発逆転策の追及
                          
 第5段階 屈服と凡庸な企業への転落か消滅    
 

                       



それぞれ、なるほどと思う部分が多かったのですが、
本書を読んでよかったと思うのは、


自分たちが衰退への道を歩んでいるということに
気づくことができる


ということです。第一段階などはまさにそうで、
成功したときに傲慢になっている自分たちを
感じることができさえすれば、
これを危機感に変えることができます。

コリンズは、規律ある経営慣行を厳守することにより、
こうした衰退を防げるとしていますが、
いずれにしても、
気が滅入るような話ではありますが
偉大な企業がなぜ衰退していくのか知っておくことが、
まず第一なんだろうと思います。




事業仕分けはともかく、特別会計のメリットは何か?

事業仕分け第3弾が始まりました。
政府の無駄をなくすというその主張に反対する人は
きっと少ないと思います。

私も無駄なものはなくしていくべきだと思っています。


ただし、
何を無駄とするのかとか、
何でもかんでもバッサリ切ればいいというものでもありません。


バッサリと予算を切られ、
自分を含めたみんなで喝さいを浴びせたその直後に、
その影響で自分の仕事がなくなり、会社は倒産、
路頭に迷う人だって実際にいるわけです。

それがあなたにならないとは言い切れません。


何をもって無駄とするのか、
必要性はどのように認識するのか(業界によってちがうでしょう)、
そういったいろんな判断を踏まえてもなお、
財政再建のためにもこの分野は我慢してもらわないといけないね、
というみんなのコンセンサスは、
ギリギリまで模索しないといけないと思います。


場合によっては所得再分配政策を実施し、
緩和措置を設けないといけない、
そういうこともあるでしょう。




さて、今回の事業仕分けは、

「特別会計の見直し」

がメインテーマのようです。

それでは、

そもそも特別会計は、なぜできたのでしょうか?

いまニュースで聞くと、
「特別会計」という言葉を聞いただけで、
無駄の象徴のような修飾語がついてきますが、
それではなぜ特別会計があるのか?

それは、


国が特定の事業を行うときに、
一般会計で経理をすると
その出入りがわからなくなるので、
別会計とするためです。


たとえば、年金会計であれば、
年金保険料はいくらで、年金支払いはいくらでした
ということが、特別会計にしているので、
はっきりと出てくるわけです。

外為特会なら、
ドルをいくら買って、円をいくら売ったかが、
わかります。

道路特会なら、
ガソリンから税金をいくらもらって、
道路にはいくらお金をかけたかがわかります。


すべて一般会計で処理すると、
どこの予算がどうなっているのかが
わかりづらい構造になってしまうので、
情報公開という点からも、
一般会計から独立していた方がわかりやすいのです。


東京大学の井堀利宏教授が書いた、

『「歳出の無駄」の研究』

によると、特別会計のメリットとして、
井堀教授は以下の4点をあげておられます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(以下引用)

1、人々が税金、保険料、料金など、政府への収入と
政府の当該活動に伴う歳出との関係をより理解するよ
うになる。
たとえば、年金の保険料は年金の給付に使われること
が年金の特別会計で明らかになる。


2、その結果、政府の歳出の受益と負担の関係がより
明確になって、予算の内容が国民の選好とより適合す
るように選択される。
たとえば、保険料を引き上げると給付も増加するとい
う関係が特別会計ではっきりするので、負担と給付の
大きさを国民が選択するうえで有益な会計情報となる。


3、各会計別に収支が公開されるので、どの会計がよ
り赤字になりやすいかなどの情報が公開される結果、
国民の監視が働きやすくなる。その結果、より効率的
な財政運営をするように政府に圧力がかかる。


4、特別会計は「ある特別の税収」と「ある特別の歳
出」との間にリンク(一定の強い関係)を設定するこ
とで、歳出における自由度を制約して、選択の幅をあ
らかじめ縛る効果がある
 →硬直的な会計制度、ある状況では有権者の意向を
政治に反映させやすいというメリット

(引用ここまで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「特別会計」という言葉だけではなく、
毎日テレビを見たり新聞を読んでいると、
ある言葉が、
一定の印象を持って伝えられることがあります。

そんなときはちょっと立ち止まって、
いろいろ調べてみたいものです。

もちろん、特別会計はメリットばかりではありません。
今度は、特別会計の問題点も指摘してみたいと思います。




井堀利宏『「歳出の無駄」の研究』





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