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人口減少でサッカーも弱くなるのか?

twitterで、サッカー日本の低迷、オリンピックのメダル減少は、少子化が一つの理由ではないかとつぶやいてみたところ、いろいろ反響があったのですが、今日営業の合間にふらりと立ち寄った本屋でおもしろい本を見つけたので、思わず購入。


原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか―「意外な事実」の経済学』(新潮選書、2009年)


原田さんは、大和総研のチーフエコノミスト。74年東大農卒業後、経済企画庁入庁、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官などを経て現職。

この本は、人々が思い込みにとらわれているテーマを、事実によって、また経済学によって説明していて、なかなか興味深いです。「高齢化で医療費増は本当か」、「日本の教育論議は、なぜ『信念の吐露』にすり替わるのか」「なぜ中国は急速な成長ができるのか」などなど。


サッカーについては、ちょうど同じテーマで書かれていたので、なるほどと思いながら読む。人口が減少すると、日本では運動能力に優れた人材が減少してしまうんでないか、という仮説です。

昔から、

所得分配の不平等な国ほどサッカーが強い

という説があるそうです。日本とアメリカでサッカーが弱いのは、サッカーママが芝生のグラウンドに子どもを連れて行ってあげるからという説があるんだとか。これが本当か?というところから始まる。

FIFAランキングでみると、1位はブラジル、日本は48位。所得分配は、世界銀行が計算するジニ計数を使う。この二つのデータを見てみても、不平等度が高まるほどFIFAランクが上昇するという関係は見られなかった。

また別に、

豊かであるほどサッカーが強い

という説もあるのだとか。そこで、人口、一人当たり所得、所得分配についてのみ考える。すると、

人口が多いほど、一人当たり所得が高いほどサッカーは強いが、所得分配が不平等でもサッカーは強くならない

ことがわかるわけです。係数を計算すると、人口が倍になるより、一人当たりGDPが倍になったほうがサッカーが強くなるということもわかると。



第51回「所得分配の不平等な国はサッカーが強い?」(NIKKEINET 2006/09/22)
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/harada.cfm?i=20060920c3000c3


経済の話で、数字が出てきたりするとややこしいのですが、主張が常に正しいとは限らず、事実で分析することが大事な時もあるわけです。まあしかし、「事実」を歪曲する人もいたりするので、常にだまされないようにしないといけないわけですが。

サッカーが強くなるには、国が豊かになることも、サッカー人口を増やすことも大事だと思いますが、結局のところ、肉食男子が増えなければだめなのではないかなあと、この動画を見て感じました。



Soccer Comedy
http://www.youtube.com/watch?v=wuEcLjbUS1E

横浜市の子育て家庭応援事業「ハマハグ」について。

あっちゃんの小学校入学の準備でいろいろ大変なわけですが、今日横浜市内のあるお店へ行ったときに目に入ってきたのが、アンパンマンに「ハマハグ」の文字。何だこれと思ってよく見てみると、横浜市の子育て家庭応援事業なんだそうです。


ハマハグ
http://www.hamahug.jp/index.asp


この「ハマハグ」は、子育て中や妊娠中の方が、ハマハグに協賛しているお店・施設で登録証を見せると、ちょっとした心配りから、安心・便利な設備・備品の提供、お得な割引・優待まで、子育てを応援するさまざまなサービスを受けられるというしくみ。

1月末時点で、登録者数は19,241人。協賛しているお店は2,093にのぼっています。


横浜市の平成20年度新規事業として、予算は500万円。
http://www.city.yokohama.jp/me/gyousei/zaisei/yosan/20yosan/pdf/1syuyou.pdf


たかだか500万円の予算ですし、評価は様々あるかと思いますが、直感的にああいいなあと思ったのは、横浜市がお店から広告料をもらっているわけでもなく、横浜市からお店に経費の補てんがあるわけでもないのですが、子育てに対する考え方を、お店の側もある種のメセナ的な発想で考えるきっかけになるんではないかなあということです。

うちの近くのマックでは、チーズバーガーのハッピーセットが安くなるようです。お店によっては「子供用のいすをご用意しています」という記述だけだったりもするわけですが、それもまた子育てに熱心かそうでないかが分かるのでそれまたよいかと。

これからの時代は、ある政策に対して財政的措置をとることが難しくなっていく時代です。費用対効果について厳格に考えつつ、どういう場合には例外が必要かということも考えなければなりませんが、いずれにしてもこのハマハグは、予算をさほどかけずに、2万人と2,000店に、子育てのためには何が必要かを考えるきっかけを与えたのではないかと思います。

実は第一印象では、あまり効果のない事業でないかなあとも思ったのですが、2万人が登録しているとなれば、これはけっこうな数ですから効果もあるでしょうね。横浜という都市ゆえの数かもしれません。そして、この事業はあくまで入り口として考え、二の矢、三の矢の子育て支援が必要になるでしょうが、いずれにしても予算を使わずに子育てを支援するきっかけをつくるという意味では、とても面白い事例だと思いました。


「こども青少年局新規事業等の進捗状況について(横浜市)」
http://www.city.yokohama.jp/me/sikai/pdf/siryo/j3_20080826_kd_1.pdf

男と女と性についてアツク語る。

人を相手にする仕事をしていると、自然のなかでひとりで過ごしたくなる時があります。大自然の真ん中でひとりで物思いにふけったりしたいものです。まあでも、実際そうなってみたら一週間ともたないと思いますが。

そういうこともあって、たまに山に登るとリフレッシュできます。



最近、プルタルコスを読んだり、仕事の本を読んだりしていると、頭がつかれるので、動物行動学者の日垣敏隆さんのエッセイも合間に読んでいます。動物行動学は昔から好きなのですが、なかなかおもしろい。

山に登ったり、野原をかけまわったりすると、同じ種類の花が一面に咲いていることがあります。コスモス畑とかもそうですね。その同じ種類の花は、ほぼまちがいなく、同じ背の高さで咲いているんだそうです。不思議なことですが、言われてみれば確かにそうだ。

これは、ハチたちが蜜を集めるのに同じ高さだと効率がよいから、そして花にとっても、同じ種類の花から花へ同じ種類の植物の花粉をハチが運んでくれるのでありがたいからなのだそうです。なるほどー。

日垣さんが言うには、植物も動物も、突然変異した病原体に対抗するために、性に明け暮れているんだということであります。


また、人間以外の動物というのはオスのほうが派手な衣装をまとっているんだそうです。たしかにクジャクなんかが有名ですね。クジャクのメスは、美しいオスを何羽か見て歩き、その中で一番魅力的なオスを選んで番う。自分の遺伝子を残そうと、オスは必死になってメスに選ばれようとしているわけです。

クジャクの目玉模様も適度な美しさとクジャクらしさを表している。これが適度にないとクジャクらしさを失ってしまう。


ある集団への帰属と、その中で目立つこと。


これがファッションなんですね。しかし日垣さんはここで、コム・デ・ギャルソン、つまり女っぽさを抑えて少年の雰囲気を出しているこのファッションは何だろうかと疑問に思う。

ファッションの専門家に聞いてみると、コム・デ・ギャルソンは好き嫌いがはっきり分かれると。自分の女という性を隠したいと思う人はこれを好み、そうでない人はボディーコンシャスを好むんだとか。なるほどなあと。


ここで、ブルーギルという魚がいる。琵琶湖なんかで大量発生してニュースにもなっていましたが、オスは大きくメスが小さい魚です。しかしこの魚のなかには遺伝的にオスがメスと同じくらいのものがいるらしい。そこでこの小型のオスは、メスと大きなオスのペアに平気で近づくんだそうです。サイズもメスに似ているので、大きなオスは警戒しない。そんなこんなしているうちに、この小さなオスは、メスが産んだ卵塊の一隅に、さっと自分の精子をかけ、授精していってしまうのだそうです。

女を寝取ったというのかどうか、表現は気をつけなければなりませんが、小型ブルーギルはすごいですね。なかなかやる。

ここで日垣さんは、コム・デ・ギャルソンをまとって女の性を隠した女は、あまり他の女の攻撃性をかきたてずに男に近づけるであろうと分析。そうやって男に近づいたコム・デ・ギャルソンは、男のすぐ近くでさっと本来の性を見せる。


この高等な恋愛テクニックを、名づけて「ブルーギル戦略」といたしましょう。まわりにこういう女性はいますかね?いたらこわいなあ。

かなり高等なテクニックと思いながら、あらためて動物行動学って面白いなあと思う今日この頃であります。



日垣敏隆『春の数え方』


alan / BALLAD ~名もなき恋のうた~
http://www.youtube.com/watch?v=YTuiEbkXJS0

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120216 gaitorokuchonomeAkXOfoVCMAAmJYo 早朝街頭を続けています。平成24年1月撮影。

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