Archives[ 2009年05月 ] - つくる!宮城県議会議員渡辺勝幸のブログ【仙台市若林区】
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志賀野桂一「パブリックアートを再考する」(『アートマネージメント研究』(8)2007)

2009年05月31日 01:38

志賀野桂一「パブリックアートを再考する」(『アートマネージメント研究』(8)2007)



東京ミッドタウンに設置された安田侃の現代彫刻《意心帰》

ミューザ川崎、川崎駅西口に設置された傾いた赤レンガ倉庫(産業遺跡の復元による土屋公雄の作品)

札幌モエレ沼公園「地球を彫刻する」というイサム・ノグチの遺作

「元気フィールド仙台」(スポーツ複合施設) 《スーパーフューチャー》となづけられたベンチを兼ねた木村浩一郎のアート作品と、時代の気分が封じ込められた大井小夜子の彫刻


今日のパブリックアート
→単に芸術作品を都市の公共空間に置くという次元を超えて、作品と都市、作品と生活者との間にどのような関係性を取り結ぶのかが重要になってきている。

その土地の価値を再構成する意義が多様に含まれている

=パブリックアートのソーシャルアート化

パブリックアートの歴史を考察する上で欠かせない
=ルーズベルトのニューディール政策
 →第二期ニューディール政策の重要な柱が芸術文化の振興であった
  =「フェデラル・ワン」(芸術家救済制度)
   →パブリックアートの始まり

1959フィラデルフィア市制定のパーセント・フォー・アート条例
=全米に波及し、60~70年代におけるパブリック・アートの一時代をつくる

80年代以降、political correctness問題や多文化主義が強く意識される

2001年以降は、新レイシズム(人種・民族差別主義)が台頭、パブリックアートに新たな影を落とし始めている


西欧=都市の物語、米国=極めて社会政策的意図のもとに生まれ発展



わが国におけるパブリックアートは、地方自治体が主導するかたちで独自の歩みをみせた

仙台市の「彫刻のあるまちづくり事業(1977年~)」は、全国パブリックアートの魁とされ先駆的事例のひとつとして評価された

=現地オーダーメイド方式(仙台方式)

一義的には「美術館の外で一般市民が純粋芸術作品を享受できる」
=きわめて古典的なパブリックアート論に依拠

結果としてこの事業は、都市の風景に溶け込み、「光のページェント」や「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」などの市民の祭りと調和し都市の風物詩となってきた

市民ボランティアの「彫刻のあるまちづくり応援隊」が組織され、彫刻作品の清掃活動などが継続されており、アートと市民の理想的な関係を作ってきたと言える


筆者のかかわった事例
「元気フィールド仙台」(仙台市東部のスポーツ施設、153億円)
=パーセント・フォー・アートに倣えば、1.5億円ほどのアート作品を導入してもよい施設

木村浩一郎の《スーパーフューチャー》
=単一機能のスポーツ施設にアート(異物)を持ち込むことで、アートを媒介とした市民との論議を含め地域や人々の潜在力を開拓する



作品と公共空間の関係性
カトリーヌ・グルー(1953~)
公共空間における「美術作品は二つのエネルギーと関係を持っている。一つは作品以前から存在し、作品の限界を超越していく美術そのもの。もう一つは、互いに知り合う可能性もあれば、未知のままでいることもある個人相互の結びつきと交流の場としての公共空間である」

リチャード・セラの事例
=芸術作品と公共空間(都市)との関係性において、アートの本質的意味と公共空間におけるPC問題が提起されるきっかけ

ニューヨーク市フェデラルプラザに設置された《傾いた孤》
=世界中で起きている〈壁〉のメタファー?

フェミニズム運動の台頭の中で裸婦像は女性の姿態を晒すということで大きな議論を巻き起こす


公共空間とは?
カトリーヌ・グルーは、公共空間・広場の歴史的意味におよび古代アゴラにその源流を求めている
←→そもそも日本には西欧的公共広場の概念が歴史的にも成立していないのではないか?

日本の公共広場概念=鵺的な空間ではないか
         =「道」または「路」が常に転用され広場ともなる
          広小路や路地、街道などが市場・屋台・高札・大道芸の場へと変換する

日本において公共広場は、都市の余白

しかし公園は、「庭」の延長としてその美意識を含め極めてリアリティーのある中で成立している=自然のメタファー、願望の表現



ソーシャルアート
=アーティストだけが一方的にアートを創造するのではなく、社会全体としてアートの創出を担うという概念のフェーズ


パブリックアートを考察する上で重要な三つの潮流

①アーツ&クラフト運動とバウハウス
 生活とアートの統合、良質なデザインを求めた「生活の芸術化」
 バウハウス
 =1919年、ワルター・グロピウスのはじめた学校。建築・絵画・彫刻の啓蒙的統合

②ダダ、未来派、表現主義、ロシア・アバンギャルド、シュルレアリズム、フルクサス
 ジョージ・マチューナスが1961年からはじめたといわれる芸術運動
 =「生活から離れ商品化したアートに反発して、芸術と日常の壁を取り払い、専門家と一般人の区別なく共に芸術体験をしよう」

③ボイスの自由国際大学の運動
ヨーゼフ・ボイス
万人が創造性を持つことができるといった「拡張された芸術概念としての社会彫刻」
「優れた芸術は常に社会的だった」
アート作品における「アートと非アートの境界」、アート作家の「プロと素人の境界」をなくす作用を加速させた



ランド・アート
ロバート・スミッソン、グレートソルト湖岸に石と土で作られた長さ457メートルの渦巻き状の堤防《螺旋状の突堤》

インスタレーション
=設置芸術
クリスト&ジャン・クロード
ドイツ旧帝国国会議事堂を丸ごと梱包する作品《梱包されたライヒスターク》
《傘》プロジェクト、《門》プロジェクト


エコ・ミュゼ
長谷川栄
生態系を意識した有機的な都市づくりヴィジョンと都市全体の美術館化を提唱



都市づくりとアート三つの視点が今後重要に

①インタラクティブ 
=相互に作用しあう、または対話

イサム・ノグチの機能彫刻《ブラックマントラ》
=滑り台でもあるこの作品に対し、「この彫刻は子どもたちのお尻で磨かれて完成する」

ロバート・インディアナの新宿LOVE彫刻
=新しい都市の神話を生みだした事例
=「カップルがVとEの間を通り抜けることができればその恋は成就する」

②インタミディアリー
=媒介、中間に

アルベルト・ガルッティの照明を使ったインスタレーション
=新生児が病院で生まれると、そのシグナルが公園やボスポラス海峡の橋にしつらえられた照明が連動して一瞬明るくなるという仕掛け

③インターディシプリナリー
=多くの学問分野にまたがる、異分野提携の
→アートを通した街づくりそのものということに近い

かつてローマ皇帝は街道を作るとき「丈夫に、機能的に、そして美しく!」と指示

「20世紀になって細分化された職業区分、都市計画家、建築家、技術者などを、芸術家はその先見性と都市に対する感受性によって再統合する役割がある」(フランス文化省造形美術担当参事官のモニック・フォー女史)



アートのニューディール政策
「ファーレ立川」=ドラスティックなアートの導入事例、唯一の成功モデル

これまでのアート作品を都市空間に設置するというだけではなく、都市計画そのものや、公共土木工事などの都市基盤整備に広範にアーティストを招くなど、困難は承知の上であるが、、都市づくりにアーティスト(プロデューサーなどの関係者)の参画を是認する環境づくりが重要ではないかと思うのである。

森林のおかげさま【平成21年度補正予算】

2009年05月29日 19:39

平成21年度補正予算が成立しました。バラマキとのことで強いご批判をいただいておりますが、「消えた需要」に対応するためには、この規模は必要なものであると考えます。


今日は森林関係について書いてみたいと思います。一次資料はこちらをご覧ください。

平成21年度農林水産関係補正予算案の概要(農林水産省 平成21年4月)
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/yosan/pdf/090427-04.pdf


「森林資源を核とした地域産業の再生・創造」と銘打って、今回の21年度補正では、2,537億円の予算を計上しました。地球温暖化対策としての側面も担い、森林を整備することで二酸化炭素を吸収してもらうわけです。

やまのぼりをしているとよく見かけますが、杉の木が密に植えられているところがあります。暗闇の森のようになっているところがあるわけですが、これを間伐することによって、つまり間引きすることによって、木の生育がよくなり、また土に日が当たるようになるので、下草も生えてきたりするわけです。酸素を作り出し、二酸化炭素を吸収してくれます。むかし生物の教科書に出てきたような感じ。間伐、木材の搬出コストの低減等に必要な路網整備等を実施。

またこれから梅雨になると、大雨が降ります。場所によっては山崩れが起きるところもあるでしょう。去年の岩手・宮城内陸地震では、一つの山がなくなったりすることもありました。治山施設の設置や保安林の整備を図ります。

間伐をしても切った木をどう使うのか、ということが大事です。製材施設やバイオマス利用施設の整備、木質バイオマス利用の促進、学校の武道場などを地域の木材で作ります。


これは全く新聞などでは取り上げられませんが、個人的にはこの補正予算を大いに評価する大事な政策に、

花粉の少ない森林づくり対策事業の拡充

というのがあります。100億円を投じて、首都圏近郊等における花粉の多いスギの伐採・植え替え(3年間で300万本)、優良苗木供給等の取組支援ということをやります。数年をかけて、花粉症に影響を与える森林はどの地域の森林かと言うことを調べていましたが、その調査をもとに、花粉を減らす取組をするわけです。これで少しずつ花粉症が治ってくれるとありがたいと個人的に思います。いやはや。

あとは、これは前からやっていて、成果が出てきている「緑の雇用対策」ですが、若い世代が山で仕事をするようになってきて、「若い木こり」が増えています。後継者難の山村が徐々に活性化しつつあります。


山がいきいきとしてくると、麓の地域の経済が活性化してきます。地球温暖化対策にもなりますし、都会で働き疲れた人を癒す効果もあります。おいしい水が飲めるのも、森林のおかげ。世界的に見ても、これから水資源が重要になってきます。今回の補正予算で、さらにこうした効果が発揮され、山村が活性化していくとよいなあと思います。


そろそろまたやまのぼりをせねば。。。

「企業・自治体が『アートを買う』ということ」(『美術手帖』2008.3)

2009年05月25日 23:58

パブリック・キュッカでは、みんながワクワクする、たのしくなる企画を、みんなのために実現する、ということを考えています。 公共政策の事例を研究するだけではなく、実現をする、そのために汗を流してみるわけです。





「企業・自治体が『アートを買う』ということ」(『美術手帖』2008.3)
パブリックアートの現在 清水敏男インタビュー


都市における本格的なパブリックアートが日本でスタートしてから10数年。

清水敏男氏は六本木の東京ミッドタウンなどのパブリックアートを手掛けている。

フランスで学んでいたころ、アートは身近であり、パブリックアートも当たり前に街中にある光景を見ていた。

92年水戸芸術館に着任、現代の中で生きた場所である都市の中にこそ美術が必要なのではないか。

蔡国強やダニエル・ビュレンヌ


2001年にスタートした

「いわて県民情報交流センター」
http://www.aiina.jp/

以降、都市の再開発に伴い、建築や広場にアートを入れるプロジェクトを手がける。


東京ミッドタウン
http://www.tokyo-midtown.com/jp/index.html

のエレベーターホールにある中西夏之さんの作品。美術館やギャラリーで芸術鑑賞として凝視されるのではなく、毎日いろいろな人がチラッと断片的に見る、その瞬間の積み重ねが人々の精神に影響を及ぼすこともあるのではないかと。


大田区では、日本の水族館のアクリルケースやCDジャケットのプリントなど、その業界で多くのシェアを占める、高い技術をもった工場が多いが、完成品はメーカーでつくられるので、あまりその事実は知られていない。

「多摩川アートラインプロジェクト」
http://www.tamagawa-art-line.jp/

では、渡辺元佳と鋳物工場とのコラボをはじめ、様々な技術提携を行っている。


「名古屋ルーセントタワー」
http://www.lucent-tower.jp/


企業・自治体のメリットとは?
企業の社会的責任(CSR)。
商品や企業の付加価値を高め、イメージアップを図るために、アートを取り入れる傾向が増えている。
社員の資質を高める。
インドのタタ・ファウンデーションも、広大な芝生の敷地に美しい建物、社内にもアートが数多くある。
自治体においても、都市のアート化は競争力を向上させる、住人を定着させるなど、さまざまな効果が期待される。
学校において、子どもに想像力を育ませるような良い環境づくり
→多摩川アートラインプロジェクト。地域の学校を視野に入れている。

渋谷と同窓会と仙台と【魅力的な人たち】

2009年05月25日 00:25

ワクワクするような日本をつくりたいと思うとき、ワクワクするような人たちと出会い、刺激を受けることはとても大切だなあと思います。

最近、自分の週末のプライベートの動きをウェブ公開しはじめたところ、最近活発に働き過ぎではないか大丈夫か、とご心配をいただくことがありました。お気づかいに感謝です。けっこう前から平日はもちろんのこと、こんな毎日を過ごしていますのでご安心くださいませ。まあときどき、電池切れしたりしますが。


1、渋谷の個室で男同志
某日、Y君とサシ飲み@渋谷。社会に出ると、世の中の経済状況と自分の周りの状況がシンクロしているということがよく分かるようになるわけですが、彼も仕事ができるゆえに、この半年はかなりがんばっていたようです。いい意味で転換点を迎えているのかもしれないなあと。彼も含めて、夢の実現のために飛び立とうとする人たちを応援する何かをしたいと思う今日この頃です。


2、10年ぶりの同窓会
大学の卒業10周年記念同窓会がありました。300人近くはいたのではないだろうか。なつかしい顔に出会えたり、いつもの人に出会えたり、名前だけ知っていた人と知り合えたりとおもしろいものでした。みんないろいろな仕事をしているのだなあと改めて思いました。10年たつと、年相応の人もいれば、年上かと思える人や、10年下かと思えるような人もいるのだなあという話をしている人がいましたが、これもまたおもしろいです。20年後、30年後にはどのようになっているのだろうかと思いをめぐらせてみました。司会の内田恭子さんは、連合三田会でも司会をやるようですね。





3、仙台のアツい人たち
お世話になっている方のご子息の結婚披露宴があり、はやてで帰仙。昼間の同窓会で飲みすぎたのですが、新幹線で酔いざまし。とても幸せそうな新郎新婦で、友人のみなさんはじめ大いに盛り上がっておりました。
二次会にて、披露宴の司会をされていた高橋佳生さんと、ベガルタの手倉森監督と話すことができました。高橋さんは仙台の主婦のみなさんで知らない人はいないぐらいの方で、「OH!バンデス」の「よしおちゃん」というとわかりやすい。披露宴で歌われた歌も、心に響くものだったのですが二次会で話を聞くと、司会にかけるプロ意識みたいなものを感じましたな。もともと東京の方だったのですが、仙台に拠点を置き、東北中心にライブ活動をされているそうです。とてもアツく魅力的な方でした。

佳生のいつかきた道ぶーらぶら(OH!バンデス)
http://www.mmt-tv.co.jp/bandesu/teiban/burabura/main.htm

ベガルタ仙台の手倉森監督も、ちょうど福島で横浜FCに勝利して披露宴に参加されたとのことでした。なんとか昇格してほしいものですが、監督ならではのご苦労もおありのようで大変そうです。トップに立つ者のプレッシャーは、やはりトップしかわからないんだろうなあと思いますが、これからはベガルタだけでなく、監督も応援していきたいものです。最近結婚されたようなので、監督も幸せそうでしたが、闘う男のかっこよさというものを感じましたな。

ベガルタ仙台
http://www.vegalta.co.jp/index.html

よしおちゃんも手倉森監督も、その仕事においてもプロ中のプロで、その仕事にかける情熱をひしひしと感じますが、自分の仕事をしながらも、ふるさとを大いに盛り上げているという意味では、とてもステキなことだなあと思います。



自分もがんばらなくてはと再認識しつつ、広瀬川を渡り上京です。


キュッカなブログをはじめます。

2009年05月10日 22:52

心機一転して、キュッカなブログをはじめたいと思いますので、よろしくおねがいいたします。




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