2009/04/19
就活キュッカ2010中間報告
就活キュッカ2010の企画にご参加いただいた方、またご協力いただいた方への中間報告をしたいと思います。内定者として大学4年生のY君に就活生のアドバイスをいろいろしてもらいましたが、彼に現状を報告していただきましたので、みなさまにご覧いただければと思います。彼も4月からは社会人の仲間入りということになりました。
社会人のみなさまにおかれましては、今後ともご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
①活動状況
大学生の就職活動を社会人が支援することにより、学生、社会人の双方のスキルアップを図ることを目的として、昨年10月の第一回以来、毎月1~2回のペースで活動を行ってきました。
現在のところ3人の就活生が参加しており、数多くの社会人の方にもお忙しい中ご参加いただいています。
②活動内容
自己分析指導、模擬面接等の面接指導、エントリーシートの添削などの技術的なアドバイスを頂くと同時に、様々な業種の社会人の方に仕事について語って頂いています。
就活生にとっては、就活成功への助力としてだけではなく、個人で就活をするのでは経験できない、より広い視野を持つ良い機会になっています。
③プチキュッカ
就活キュッカを補完するため、毎月1~2回程度、少人数で勉強会を開催しています。
就活状況のヒアリングとそれに対するアドバイス、また、個々の状況に合わせた課題を出すことにより、細やかなフォローを行っています。
④成果
私見ですが、参加してくれている就活生3名が就活キュッカを通してどのように成長してきたかということを書かせて頂きたいと思います。
Sさん(男性・明治大学院)
「頭が良い」というのが、初めてお会いした時からずっと感じていることです。ただしそのせいか、キュッカがスタートした当初は、Sさんは自分一人の頭の中で考えて答えを出そうとしていたように思います。自己分析にしても志望先の決定にしても、結果として視野の狭いものになる傾向が見受けられました。自分で納得がいくまで考え抜くことも必要だとは思いますが、就活は最終的には人に評価されるかどうかです。キュッカを通して様々な業種の社会人の方の話を聞き、アドバイスを受けることは、Sさんにとって非常に大きな影響だったと思います。その結果、自己分析のレベルが格段に進歩し、自分を客観視することができるようになったのではないでしょうか。
また、当初は志望先が明確に定まっていなかったせいか、就活に対する熱意が薄いように感じていましたが、キュッカを通して自己分析のサポートを受けることで、現在では熱い思いを持てる志望先を見つけることができたのだと思います。
Oさん(女性・慶応大学)
彼女を物に例えると「スポンジ」というところでしょうか。驚くほど人の意見を素直に吸収できる人だと思います。とはいえ参加当初はその良くない面が出て、人の意見に流されやすいという印象を持たれてしまうところがあったと思います。希望先についても安易な感が否めない部分もありました。しかし、キュッカを通して、自己分析を進め、模擬面接を繰り返す中で、自分のコアになる価値観が何なのかを見つけたように感じます。キュッカ参加後この数ヶ月間で志望は二転三転したものの、そこには彼女の芯となる価値観が明確に見出せました。譲れない物を持ちながら、人の意見を吸収するというのは実は非常に難しいことだと思います。(私自身、いつも見習いたいと思っています。)この点は本当に自信を持ってもらいたいです。
また、キュッカを通して学生っぽさが抜けて社会人としてやっていけるというオーラが出てきました。人からの意見を吸収するだけでなく、そうして得たものをアウトプットできるのは素晴らしいことです。これも彼女の吸収力のなせる業かと思います。
Nさん(女性・早稲田大学)
Nさんはキュッカ参加当初から、就活に対する意識がしっかりしていて、「できる就活生」でした。自己分析もぶれがなかったですね。ただ、その一方で意志が強い分、頑固な一面があったようにも思います。これは非常に個人的な考えですが、NさんにとってはOさんとの出会いが大きかったのではないでしょうか。ある意味対照的な二人がお互いに良い影響を与え合っているように感じています。就活生と社会人の出会いのみならず、就活生同士の出会いが成長を促進するというのもキュッカの醍醐味です。
私見ですが、Nさんはメンタル面が弱かったのではないでしょうか。もしかしたら「できる就活生」であるがゆえに失敗することに対する恐怖は人よりも大きかったのかもしれません。キュッカを通してメンタル面も成長してくれたのであれば良いのですが…。ぶれない信念を持っていることに自信を持って下さい。
失敗を恐れる必要はありません。こと就活においては何回失敗しても最後に成功すれば同じことです。というよりも失敗している分一度で成功した人より得るところは大きいはずです。「できる就活生」から「できる社会人」になることを信じています。
最後に、私自身の感想を書かせていただきます。3月までは内定者、4月からは新社会人(金融業界)としてキュッカに参加してきました。
この一年の間に就活環境は激変したと言えるでしょう。そういった厳しい状況の中でキュッカに参加する就活生の姿を見て、逆説的ですが、私はもしかしたら良くない時期に就活をしてしまったのかもしれないと感じることもありました。なぜなら、就活環境が良い時であれば、きちんと自分を見つめることをしなくとも、なんとなく内定をもらえてしまうからです。一見それは就活生にとって喜ばしいことに見えたとしても、そのまま社会に出てしまうと「できるビジネスパーソン」にはなれないのではないかという不安がありました。だからこそ、キュッカに参加させていただいていることは私にとって非常に有益なものとなっています。就活生の自己分析の手助け、あるいは一緒に自己分析をすることで就活時以上に自分を見つめることができていると感じています。
また、内定後の大学生活というものは、場合によっては、怠惰な生活になりがちかもしれません。そんな中で、キュッカに参加させていただき、社会人の方との接点を持つことで、社会人となることへの自覚・覚悟ができたことは良かったと考えています。
私が社会人としての一歩を無事にスタートさせることができたのはキュッカのお陰だと言っても過言ではありません。今後もキュッカを通して就活生のお役に立てれば幸いです。