2022/12/28
年末年始、渡辺のオススメ書籍!(令和4年末)その4(終)
今年もあと少しで終わりですが、ふだん分刻みのスケジュールの方も、
年末年始を生かして読書をしてみてはいかがでしょうか。
あらゆる人から学ぶ、
そんな気持ちを持っていると、
世の中のいろんな人々が書いた本を読むことこそ、
あらゆる人から学ぶことになるのではないかと感じます。
毎年このメルマガでは、
年末年始皆さんにオススメの本を紹介しています。
【10、菊野雅之『古典教育をオーバーホールする: 国語教育史研究と教材研究の視点から』】
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN
国語教育について、どうあるべきか。
県議会でも取り上げていますが、なぜ古典を学ぶべきなのか、
国語教育史研究の観点からの分析です。
今後、古典教育を含め国語教育がさらに重要になっていくと、
私は考えていますが、政策論としてはミクロ中のミクロで、
票にならない分野でもありますが、日本人の基礎が国語にあります
今後とも政策研究をし続けていきたいと思っています。
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【引用ここから】
「なぜ古典を学ばなければならないのか」という生徒たちの声にど
これからの古典学習論のために、国語教育に携わるすべての人の必
生徒たちの声に応えるにはまず、いつから古典教育は始まり、
今に至ったのかという、古典教育史を分解・点検しなければならな
本書は、従来、戦後から唐突にはじまってきた古典教育史を見直し
教材研究のあり方を問い、現在そして未来の国語科教育の理論を形
近代における古典の教材的価値の成立の様相を明らかにしながら、
一方で、現代における古典教育(教材)の問題点を指摘し、
過去と現在を行き来しながら、古典教育の機能を考えなおす書。
【機械を部品単位で分解・点検し、必要な修復や部品の交換を行い
新品時の性能を発揮する状態に戻すことを「オーバーホール」(O
機械式時計であれば数年間に一度はオーバーホールが必要と言われ
本書では明治から現在に至るまでの古典教育史を分解し、点検を行
どこかに摩耗してしまった交換するべき部品はないだろうか。
その摩耗した部品を引き続き使い続けようとはしていないだろうか
古典教育をオーバーホールすることで、古典教育の機能を新たな形
…はじめにより
著者について
1978年、鹿児島県生まれ。1999年、鹿児島大学理学部物理
2004年、横浜国立大学教育人間科学部学校教育課程国語専修卒
2006年、同大学院教育学研究科言語文化系教育専攻修了。
2013年、早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程国語科教
早稲田大学教育学部助手、国立教育政策研究所学力調査専門職など
2014年より北海道教育大学釧路校講師。
2022年現在、同大学准教授。博士(教育学)。
【引用ここまで】
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【11、新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』】
⇒ http://www.amazon.co.jp/exec/o
国語教育が重要であるということは、
我が国の伝統や文化を守るというコンテクストにおいても重要なの
本書が示しているように、子供たちの読解力が年々、
著しく低下しているというのもまた事実であると感じていることが
私の国語教育への関心の根底にあります。
将来を担う子供たちの読解力がAIに劣るレベルになれば、
仕事にありつけなくなってしまう。
それが常態化してしまう可能性が高いわけです。
未来を政策でどう考えるか。
今は行政に担当部署がないけれども、先手を打たなければいけない
政治家には求められているものと思います。
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【引用ここから】
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。
しかし、"彼"はMARCHクラスには楽勝で合格していた!
これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか?
AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く
しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人
AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教
その行く着く先は最悪の恐慌だという。
では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか?
最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる
目次
はじめに
第1章 MARCHに合格──AIはライバル
AIとシンギュラリティ
偏差値57.1
AI進化の歴史
YOLOの衝撃──画像認識の最先端
ワトソンの活躍
東ロボくんの戦略
AIが仕事を奪う
第2章 桜散る──シンギュラリティはSF
読解力と常識の壁──詰め込み教育の失敗
意味が理解しないAI
Siri(シリ)は賢者か?
奇妙なピアノ曲
機械翻訳
シンギュラリティは到来しない
第3章 教科書が読めない──全国読解力調査
人間は「AIにできない仕事」ができるか?
数学ができないのか、問題文を理解していないのか?──大学生数
全国2万5000人の基礎的読解力を調査
3人に1人が、簡単な文章が読めない
偏差値と読解力
第4章 最悪のシナリオ
AIに分断されるホワイトカラー
企業が消えていく
そして、AI世界恐慌がやってくる
おわりに
メディア掲載レビューほか
28万部突破、日本中を揺るがした衝撃の書! ビジネス書大賞2019大賞受賞!
教育関係者や親たち、ビジネスパーソンから圧倒的支持!
【怒濤の受賞ラッシュ! 】
ビジネス書大賞2019 大賞
第27回 山本七平賞
第39回 石橋湛山賞
第27回 大川出版賞
第66回 日本エッセイスト・クラブ賞
ビジネスリーダー1万人が選ぶベストビジネス書 TOPPOINT大賞 2018年上半期
日本の人事部 HRアワード2018 書籍部門 優秀賞
【テレビで話題! 】
★TBSテレビ「サンデーモーニング」 2019年5月5日
★TBSテレビ「報道特集」 2019年2月9日
★TBSテレビ「林先生が驚く初耳学! 」 2018月4月1日
★NHKスペシャル「マネー・ワールド」 2018年10月7日
★BSフジLIVE「PRIME NEWS」 2018年7月2日
★日本テレビ「ZIP!」2018年4月18日
★TBSテレビ「上田晋也のサタデージャーナル」2018年4月
★TBSテレビ「王様のブランチ」 2018年3月17日
【メディアで書籍紹介、著者インタビュー等多数掲載されました! 】
★ラジオ TBSラジオ・伊集院光とらじおと/NHKラジオ第一・Nらじ ほか
★新聞 日経/朝日/読売/毎日/産経/東京/北海道/高知 ほか
★週刊誌 週刊文春/週刊現代/AERA ほか
★ビジネス誌 週刊ダイヤモンド/プレジデント/週刊エコノミスト/週刊東洋経
★月刊誌 文藝春秋/正論/Voice ほか
★女性誌 女性セブン/婦人公論/anan/VERY ほか
★ネット ほぼ日刊イトイ新聞/ニューズウィーク日本版オンライン/東洋経
人間がAIに勝つためには「読解力」を磨くしかない
先日惜しまれつつ世を去ったホーキング博士は、数年前に
「完全な人工知能(AI)が実現すれば、人類は終焉を迎える」と
いわゆる「シンギュラリティ」、つまりAIの進化が人間のそれを
「技術的特異点」のことだ。
しかし、東大合格を目指した「東ロボくん」の開発者である著者は
「AIが人類を滅ぼす?……滅ぼしません! 」
「シンギュラリティが到来する?……到来しません! 」。
それどころか、東大合格すらAIには無理だろうと言うのだ。
とはいえ、個人的にあまり笑っていられない。
「東ロボくん」は既に私の勤める大学の入試は十分に突破する偏差
では、MARCHレベルと東大との入試の間に、AIが決して越す
それは国語、読解力だ。
AIが自然言語を読みこなすことは金輪際できないというのだ。
その不可能性の仕組みは本書にあたってもらいたいが、ここでほっ
シンギュラリティよりもっと切迫した問題があった。
実は中高生の多くが、「東ロボくん」以下の読解力しか持っていな
二つの文章の意味が同じかどうかを判定する問題で、中学生の正答
しかも、それを聞いたある新聞記者が、57%もあるなら悪くない
もうこうなると日本人の読解力は壊滅的と言わざるを得ない。
二択の問題なら誰でも五割はとれる。
他のタイプの問題でも、サイコロを転がすのと同じ程度の正答率し
小学校からプログラミングや英語が導入されようとしているが、著
「一に読解、二に読解」と。
そうしなければ、AIの進化を待たずに人間が職場をAIに明け渡
評者:伊藤氏貴
(週刊文春 2018年04月12日号掲載)
読解力が世界を支配
藤井聡太が羽生善治を破った朝日杯。やっぱり将棋は人間対人間が
いくら強くても、コンピュータでは味気ない。
『AIvs.教科書が読めない子どもたち』は、AI(人工知能)
著者は国立情報学研究所教授で数学者。
東大合格を目指すAI「東ロボくん」の育ての親だ。
この本には、同プロジェクトから見えてきたAIの可能性と限界、
良いニュースと悪いニュースがひとつずつ。
まず、良いニュースから。
AIが人間を超える、いわゆるシンギュラリティが到来することは
なぜなら、AIはコンピュータであり、コンピュータは四則計算を
どんなに高度になっても、その本質は変わらない。
たとえば東ロボくんの偏差値は57・1。
東大は無理だけど、MARCHなら入れそうだ。
ただし国語や英語は苦手だ。なぜなら、AIは意味を理解しないか
読解力がないのである。
しかし、これで人類の未来は明るいぞなんて安心してはいられない
AIでもできる仕事は、この先どんどん奪われていくのだ。これが
ならばAIにできない仕事をやればいい、と思うだろう。
ところがこれもお先真っ暗だ。
全国読解力調査によると、教科書の文章を正しく理解できない中高
なんと3人に1人が簡単な文章すら読めない。
これからの世界は、読解力がある一握りのエリートに支配されてし
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)
内容(「BOOK」データベースより)
大規模な調査の結果わかった驚愕の実態
─日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解で
多くの仕事がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業する
気鋭の数学者が導き出した最悪のシナリオと教育への提言。
著者について
新井 紀子(アライ ノリコ)
国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。
一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。
東京都出身。一橋大学法学部およびイリノイ大学数学科卒業、
イリノイ大学5年一貫制大学院数学研究科単位取得退学(ABD)
東京工業大学より博士(理学)を取得。専門は数理論理学。
2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか
2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の
主著に『ハッピーになれる算数』『生き抜くための数学入門』(イ
『数学は言葉』(東京図書)、『コンピュータが仕事を奪う』(日
【引用ここまで】
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【12、パイ インターナショナル『話題のショップをつくる注目の空間デザイナ
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN
政治の世界は常に不安定であり、
緊張感をもって取り組まなければならないわけですが、
建築関係の写真や、建物の美しさ、あるいは自然の美しい風景など
心が癒されます。
空間の美しさはいいものですね。
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【引用ここから】
時代の流れがわかるクリエイターズプロファイル
サードウェーブコーヒーブームやインバウンド向けのホテルの増加
空き家を生かしたリノベーションなど、
近年の建築業界には大きな変化が見られます。
本書では、新しい発想でこれまでになかった空間を作り出す建築家
デザイナーたちの仕事をプロファイル形式で紹介。
店舗オーナーはもちろん、ブランディングを手がけるグラフィック
【引用ここまで】
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【13、レイ・ダリオ著、伴百江訳『巨大債務危機を理解する』】
⇒ http://www.amazon.co.jp/o/ASIN
世界で最も厳しい少子高齢化社会になっているわが国においては、
かねてより巨大債務を抱えていましたが、
全世界のあらゆる国が、コロナ以後は巨大債務を抱えているという
現在の国際金融の世界に生きる人々の共通認識であります。
この巨大債務がインフレ下において、またそれ以後において、
いつ債務危機に陥るのか、これはわかりません。
しかし、レイ・ダリオが指摘するように、
あらゆる可能性のシナリオを想定しておけば、
いざ危機に遭遇したときにその出口を見つけることができるのでし
これはあらゆる分野でも同様であると思いますが、
しかしこの本の厚さと本のデザインの重厚感は、
部屋のインテリアとして積ん読のもまたよいですね。
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【引用ここから】
【内容紹介】
世界恐慌、リーマン・ショック、欧州債務危機……
市場を揺るがす債務危機や金融危機は、なぜ起きるのか?
過去100年のデータをもとに、巨大債務危機を勝ち抜く《原則》
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ創
本書は彼の哲学を債務危機や金融危機に適用し、危機が起きるパタ
歴史上、何度も繰り返されてきた債務危機や金融危機は、いかなる
【本書への賛辞】
「債務危機と必要な政策対応に関する革新的研究」
──ベン・バーナンキ(元FRB議長、ノーベル経済学賞受賞者)
「次の金融危機を乗り越えるための必読書」
──ローレンス・サマーズ(第71代米財務長官)
「世界最高の投資家による素晴らしい1冊」
──ヘンリー・ポールソン(第74代米財務長官)
「金融危機の歴史を描いた傑作」
──ティモシー・ガイトナー(第75代米財務長官)
出版社より
【目次】
序章
第1部 大規模な債務サイクルの原型
大規模な債務サイクルの原型
典型的なデフレ下の債務サイクルの各段階
インフレ下の不況と通貨危機
典型的なインフレ下の債務サイクルの各段階
一時的なインフレ下の不況からハイパーインフレへのスパイラル
戦時下の経済
まとめ
第2部 詳細なケーススタディー
ドイツの債務危機とハイパーインフレ(1918~1924年)
米国の債務危機とその対応(1928~1937年)
米国の金融危機とその対応(2007~2011年)
第3部 48のケーススタディー
48の債務危機
主として自国通貨債務危機(デフレ下のデレバレッジ)
主として非自国通貨債務危機(インフレ下のデレバレッジ)
付録:マクロプルーデンス政策
経済用語集
【「序章」より】
2008年の世界金融危機から10年以上が経った。
私は世界金融危機を乗り切ることができた投資家の一人として、
危機への見方を提供しようと考えて本書を執筆することにした。
私がうまく危機を乗り越えられたのは、過去のすべての債務危機が
どのように起こったのかを理解するテンプレート(枠組み)を開発
このテンプレートを読者の皆さんと共有し、理解を深めることで、
債務危機がこれから起こる可能性を少しでも低減し、それにうまく
投資家である私は、大半の経済学者や政策当局とは異なる見方を持
私は経済変化を反映する市場を通じてその経済変化にお金を賭けて
そのため、資本の動きを左右する相対的価値やその流れに注目せざ
その流れを乗り切る過程で、自分の見方が間違っていることほど辛
正解であることほど大きな喜びはないということを、
私はグローバル・マクロ戦略に基づく投資家として学んだ。
本書では、従来の教科書にはない実用的な経済知識を提供したい。
商品の説明
著者について
レイ・ダリオ
1975年にニューヨークの2LDKのアパートでブリッジウォー
45年以上をかけて同社を世界最大のヘッジファンドに育て、フォ
タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」であり、世界
彼が開発したリスク・パリティ戦略、アルファ・オーバーレイ戦略
複数の団体から特別功労賞が授与されている。
伴百江
慶應義塾大学法学部政治学科卒。
1989年より日本経済新聞社米州編集総局(ニューヨーク)にて
大手米銀や投資ファンドなどの最高経営責任者(CEO)や創業者
2022年度Citi Journalistic Excellence Award受賞。米国外国特派員協会役員。
主な訳書に『ハゲタカ投資家』(日本経済新聞出版)など。
【引用ここまで】
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メルマガ読者の皆さんのなかでこれを読んだとか、
この本いいですよというオススメがあれば、
メールをください!
よろしくおねがいいたします!