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せいとん─じいちゃんが小学生の時に読んでいた本その16

私の下の娘は小学生です。

早いものだと思いながら、
自分の小学生のときと同じことをやっているなと思うときもあります。

父も母も、祖父も祖母も、
かつて小学生でした。

そんなとき、
自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本のことを知りました。


当然戦前日本のお話です。

その本の中からこれはいいなというお話を
みなさんにシェアしたいと思います。


本居宣長は、
わが国の昔の本を読んで、

日本が大そうりっぱな国であることを人々に知らせた、
名高いがくしゃであります。

宣長は、
たくさんの本を持っていましたが、

一々本箱に入れて、
よくせいとんしておきました。

それで、
夜、あかりをつけなくても、
思うように、
どの本でも取出すことが出来ました。

宣長は、
いつもうちの人に向かって、


「どんな物でも、
 それをさがす時のことを思ったなら、
 しまう時に気をつけなければなりません。

 入れる時に、
 少しのめんどうはあっても、
 いる時に、早く出せる方がよろしい。」


といって聞かせました。


宣長が名高いがくしゃになり、
りっぱなしごとをのこしたのには、

へいぜい物をよくせいとんしておいたことが、
どれだけやくにたったか知れません。




おしまい。




自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本。


この年になっても、
勉強になるなあと思えるお話がたくさんありますし、

子どもたちに伝えられたらさらにいいなと思って、
不定期にみなさんに紹介したいと思います。





じいちゃんが小学生の時に読んでいた本






しょうじき─じいちゃんが小学生の時に読んでいた本その15

私の娘も小学生です。

早いものだと思いながら、
自分の小学生のときと同じことをやっているなと思うときもあります。

父も母も、祖父も祖母も、
かつて小学生でした。

そんなとき、
自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本のことを知りました。


当然戦前日本のお話です。

その本の中からこれはいいなというお話を
みなさんにシェアしたいと思います。


松平信綱は、小さい時、
しょうぐんのやしきで、

なかまとたわむれて、たいせつなびょうぶをやぶりました。


間もなく、しょうぐんがそこを通りかかり、

「これは、だれがやぶったのか。」

と聞きました。


なかまのものは、みんなだまっていました。

その時、信綱は、


「私がやぶりました。」

とかくさずもうしあげて、おわびをしました。


すると、しょうぐんは、

「よくもしょうじきにもうした。」

と信綱をほめ、

「これからは、またかようなあやまちをしないように。」

といましめて、別にとがめませんでした。


しょうじきは一しょうのたから。





おしまい。




自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本。


この年になっても、
勉強になるなあと思えるお話がたくさんありますし、

子どもたちに伝えられたらさらにいいなと思って、
不定期にみなさんに紹介したいと思います。





じいちゃんが小学生の時に読んでいた本

山田長政─じいちゃんが小学生の時に読んでいた本その14

私の娘も小学生です。

早いものだと思いながら、
自分の小学生のときと同じことをやっているなと思うときもあります。

父も母も、祖父も祖母も、
かつて小学生でした。

そんなとき、
自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本のことを知りました。


当然戦前日本のお話です。

その本の中からこれはいいなというお話を
みなさんにシェアしたいと思います。



今から三百二十年ばかり前に、
山田長政は、シャムの国へ行きました。

シャムというのは、今のタイ国のことです。


そのころ、日本人は、船に乗って、さかんに南方の島々国々に往来し、
たくさんの日本人が移り住んで、いたるところに日本町というものができました。

シャムの日本町には、五千人ぐらい住んでいたということです。


二十何歳でシャムへ渡った長政は、
やがて日本町の頭になりました。

勇気にみち、しかも正直で、義気のある人でした。


シャムの国王は、ソンタムといって、
たいそう名君でありました。


長政は、日本人の義勇軍をつくり、
その隊長になって、この国のために、たびたびてがらを立てました。


国王は、長政を武官に任じ、
のちには、最上の武官の位置に進めました。


日本人の中で、武術にすぐれ、
勇気のあるもの六百人ばかりが、長政の部下としてついていきました。

長政は、これら日本の武士と、
たくさんのシャムの軍兵をひきいて、
いつも、堂々と戦に出かけました。

長政が、ひおどしのよろいを着け、
りっぱな車に乗り、
シャムの音楽を奏しながら、
都にがいせんする時などは、
見物人で、町という町がいっぱいだったということです。


長政は、こうして、
この国のために、しばしば武功をたて、
高位高官にのぼりましたが、
その間も、日本町のために活動し、
日本へ往来する船のせわをし、
海外ぼうえきをさかんにすることにつとめました。

身分が高くなってからは、
ほとんど毎年のように、
自分で仕立てた船を日本へ送っていました。


長政がシャムへ渡ってから、
二十年ばかりの年月が過ぎました。

名君のほまれ高かったソンタム王もなくなり、
年若い王子が、相ついで国王になりました。

こうしたすきに乗じたのか、
そのころ、シャムの属地であったナコンという地方が、
よく治りませんでした。

そこで、国王は、
あらたに長政をナコン王に任命しました。


そのため、王室では、さかんな式があげられました。

まだ十歳であった国王は、
特に国王のもちいるのとお同じ形のかんむりを長政に授け、
金銀やたからものを、山のように積んで与えました。


長政は、いつものように、
日本の武士とたくさんのシャムの軍兵をつれて、任地へおもむきました。

すると、ナコンは、長政の威風に恐れて、
たちまち王命をきくようになりました。


おしいことに、長政は、ナコン王になってから、
わずか一年ばかりでなくなりました。


長政は、日本のどこで生まれたか、
いつシャムへ行ったかもはっきりしません。

それが一度シャムへ渡ると、
日本町の頭となり、
海外ぼうえきの大立物となったばかりか、
かの国の高位高官に任ぜられて、
日本の武名を、南方の天地にとどろかしました。

外国へ行った日本人で、
長政ほど高い地位にのぼり、
日本人のために気をはいた人は、
ほかにないといってもよいでしょう。





おしまい。




自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本。


この年になっても、
勉強になるなあと思えるお話がたくさんありますし、

子どもたちに伝えられたらさらにいいなと思って、
不定期にみなさんに紹介したいと思います。





じいちゃんが小学生の時に読んでいた本


忍耐─じいちゃんが小学生の時に読んでいた本その13

私の娘も小学生です。

早いものだと思いながら、
自分の小学生のときと同じことをやっているなと思うときもあります。

父も母も、祖父も祖母も、
かつて小学生でした。

そんなとき、
自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本のことを知りました。


当然戦前日本のお話です。

その本の中からこれはいいなというお話を
みなさんにシェアしたいと思います。




今より百三十年程前に、
前野良沢という医師ありき。

このころは、西洋諸国との交通、
おおむね、禁ぜられ、

西洋の学芸を学ばんとするもの、
きわめて、稀なりしが、

良沢は知人のもてるオランダの書を見、
それより、奮発して、オランダ語を学びたり。


そのころ、杉田玄白という医師あり。
オランダの解剖書を見て、その精密なるに感服し、

これを翻訳せんことを志し、
良沢にはかりしに、

良沢は、玄白をはじめ、
同志数人をわが家に集めて、これに着手したり。


しかるに、いずれも、オランダ語にあさきこととて、
一日に、一句をも解し得ざりしこともあり、
されど、よく、忍耐して、勉強せしかば、しだいに、解し得るようになり、

四年の間に、草稿をかき改むること、
十一回にして、ようように、できあがり、


解体新書と名づけて、出版するにいたれり。


わが国の医師、この書によりて、
はじめて、人体の構造を、
つまびらかに、知ることを得たり。


格言 点滴、石ヲウガツ。









おしまい。




自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本。


この年になっても、
勉強になるなあと思えるお話がたくさんありますし、

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じいちゃんが小学生の時に読んでいた本

勉学(つづき)─じいちゃんが小学生の時に読んでいた本その12

私の娘も小学生です。

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このころ、リンコルンの家の近くに移り住む人が次第に増えてきたので、
人々は話し合って、その村に学校をたてました。

リンコルンは、この学校に入学することができ、
毎日通学しましたが、

わずか数週間でこの学校が廃止されてしまいました。

しかし在学中によく勉強したので、
学業の進歩には著しいものがありました。

その後近所の人たちから、
さまざまな本を借りて勉強を怠らずに読んでいました。


16歳のとき、
ある人からジョージワシントンの伝記を借り、
これを戸棚に入れて寝たところ、

夜の間に雨もりにより、
この本をぬらしてしまいました。


リンコルンはこれを見て大いに驚き、
持ち主のもとへ行って事情を話し、

働くことによってその本の価値を償いますと言って、
三日間その人のために働き、

結果としてその本を自分のものにしたのでした。







おしまい。




自分のじいちゃんが小学生のころに読んでいた本。


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じいちゃんが小学生の時に読んでいた本

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